2009年 08月 13日
山葵漬け
山葵漬け_c0120913_10244110.jpg
山葵漬け ON THE NABETA GLASS.
E-410



秋保の"CEDAR GALLERY"でこの小さな器を見つけたとき
頭の中に閃いたのが山葵漬けだった

山葵漬けは
刻んだワサビの茎を塩でもんで水気を抜き
酒粕を清酒で伸ばした漬床に漬け込んだ漬物である
山葵の放つ強烈な辛味を酒粕が丸く包み込み絶妙のハーモニー醸し出す
ごはんにも酒にも合うと愛好家は目を細める

ボクは山葵漬けが特に好きというわけではないけれど
この器にあう食材はこれしかないと思った
理由は「色」だ

昔のニッポンの色の呼び方では
うらやなぎ
という名が付けられている

柳の葉の裏・・・
色も名前もとても美しい

絵の具(カシュー)の緑に白を混ぜていくとこの色ができる
一時
手持ちの釣竿にこの色を塗りまくったことがある
フライロッドからバスロッド
船釣り用の胴突き竿にいたるまで
「ワサビヅケカラー」にはまった時期があった

西洋では
デビルカラーと呼んで忌み嫌うらしい
山葵漬けの色は悪魔の血液の色と同じだという
ニッポンでは乗用車やタクシーにこの色を使うことが多い
日本を訪れた西洋人は
ニッポン人の色彩感覚に驚愕するそうだ

  ニッポンにはデビルはいないというのが平均的ニッポン人の意見だ


さて
この器を手に入れたからには
なにがなんでも山葵漬けをのせたい
そして
泡盛をちびちびやりたい
これはもう芸術の域だ

  ただの酒飲みの願望だという指摘もある

by ikasasikuy | 2009-08-13 03:12 | 美術工芸 | Comments(4)
Commented by なべ at 2009-08-13 11:17 x
えっ
西洋ではデビル色なのですか
英会話を習いに行っていた時に聞いた様なきもしますが・・・
考えてもみませんでした

山葵漬けとてもよく似合いますね!
これまた食べたくなりました
と言うよりSa.Sa.Kingさんと飲みたくなりました

ところでデビルに魂売らないとギター上手く出来そうにないです
途中が上手くいきません
Commented by ikasasikuy at 2009-08-13 17:49
なべちゃん
にんげんは
かってに色に色んな意味を持たせます
たとえば
赤は情熱の色だといったり
黄色を精神的鬱の現われだといったり
仏教国では紫は高貴な色とされます
まあ
にんげんのかって
こじつけだと思います

はやく魂売って
定禅寺ストリートでジャムセッションやりましょう
Commented by ゾン at 2009-08-14 13:11 x
「うらやなぎ」いや 本当にいい響きの色の呼び方だ。やなぎの葉のうらの・・・やなぎの葉といえば ケムシ ぐらいしか思ううかばんかったけろひとつ教養が身に付いた。    いつまで覚えているかが疑問やけど。ってイカさん思いはたやろ~
Commented by ささき at 2009-08-14 16:54 x
ゾンさん

>いつまで覚えているかが疑問やけど。ってイカさん思いはたやろ~

うむむ
さすがですね
このへんがヱンさんとちがうところです
300と290の差でしょう
まあ
すぐに忘れてしまうところはどっちもいっしょですけどね


<< 3 years old      souvenir to the... >>