2010年 03月 10日
釘煮
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玉筋魚の釘煮
on the nabeta glass
OLYMPUS E-410



明石海峡名物
「いかなごの釘煮」
である
先日
垂水の早川さんから戴いたものだ

この透明感はどうだ
イカナゴの内蔵が透けて見える
これぞ極上品の証しである

イカナゴは鮮度が肝心だが
焚き方はもっと肝心なのである
ヘタクソが焚くとあっという間に煮くずれてしまう
それほど微弱で繊細な魚なのである

この釘煮
色といい
つやといい
カタチといい
そして
歯応えといい、味といい
どれひとつとっても申し分ない
(これだけほめといたら来年もくれるにちがいない)


イカナゴは
玉筋魚あるいは鮊子と書く
成長の早い魚で
体長2cmまでのものが釘煮に向く

釘煮という言い方の由来は
錆びて折れ曲がった釘に見えることかららしい
この料理
地元では春の風物詩として欠かせぬものである

 「あんたとこもうたいたん?」
 「きょう3キロたいたで」
 「うっとこまだやねん」
 「はよたかなねぇあがるで」
 「ほんまやなぁ」
 「タケダはんとこもミヤノはんとこもたいとぉで」
 「けさキロなんぼやった」
 「せんにひゃっくぇん」
 「ちょっとあがっとんなぁ」

いまは
市場やスーパーで出来合いが売られているが
昔はどこの家でもごく当たり前に焚いたものだ

あつあつのごはんにのせて
ふうふう言いながら食べるのが最高らしいが
ボクはギンギンに冷やした土佐鶴純米でいただく
ほんのりとした釘煮の旨味と甘味が
土佐鶴の爽快な風味に溶けて
絶妙のハーモニーを奏でるのである
早川さんおおきに
来年もよろしく

ああ
春だなぁ・・・

by ikasasikuy | 2010-03-10 11:50 | 食文化論 | Comments(4)
Commented by Kenneth.K十三○番弟子 at 2010-03-10 14:26 x
平塚でもシラスを茹でて、熱いヤツをご飯に乗せて食べると春な気がします。

でも昨日は寒かったです。
雪の中でイカ釣りして、
風雪の中を竿かついで、自転車こいで帰りました。
三寒四温ですねぇ。
Commented by ささき at 2010-03-10 16:25 x
Kenneth.K十三○番弟子
吹雪の中を自転車故意でイカ釣り
あたまが下がります
ボクは家中の暖房を全開にして
アロハシャツ着てウクレレ弾いてハワイアンでした

そうそう
関東では「シラス」て言います
ただし
イカナゴの仔もシラスやけど
ほかのいろんな魚の稚魚もシラスていうので
ややこしいです
それに
江戸時代は罪人が裁かれる場でもありました
Commented by ゾン at 2010-03-11 21:35 x
イカナゴの時期です。春ですね~ボキが釘煮をはじめてつくったのは12~13年前のまだ新婚当時でした。その当時イカナゴ1KG¥780~980エンしたが去年といい、今年と言い箆棒に高くなっています。キロ当たり1500~1980円。もうちと安ならんかな~
Commented by ikasasikuy at 2010-03-11 22:04
ゾンさん
ほんまやね
昨日はキロ1700円でした
去年は3000円以上してたから
ことしはまだましやけど
昔はキロ100円やってんでー
まあ
サラリーマンの月給が今の五分の一の頃やけどね



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