2010年 12月 07日
丁稚羊羹
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朝霧堂の丁稚羊羹
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明石名物
朝霧堂の「丁稚羊羹」である
先月
ラドン奥村師匠から

 『町内会の小旅行で明石へ行くねけど、なんぞええ土産はないけ』

と訊かれ
取る物も取り敢えず
いの一番に申し上げたのがこの朝霧堂の丁稚羊羹である

なにしろ
これを忘れて「明石へ行った」とは言えぬ
・・・のである


先日明石から戻られた師匠から
丁稚羊羹をお土産に戴いたわけなのだが
なにやら
体よく催促をしたようで
いや
申し訳ない

ぢつは
甘いものはイマイチのボクだが
この丁稚羊羹は大の好物なのである
なにしろ
@ngling netが選ぶ兵庫県三大甘味銘菓の一つに挙げられているぐらいだ
(挙げたのはボクだが・・・)
ちなみに
三大銘菓の残りの二つは
本高砂屋の「きんつば」
満月堂の「豊助饅頭」であることは言うを待たない


ところで
この丁稚羊羹
むかしは商家の丁稚のお八つに出したらしいが
向こうが透けて見えるほど薄く切るのが慣わしだそうな


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やや厚切りにしてみた
器は鍋田尚男作「晩秋の彩り」



丁稚といえば
桂枝雀の落語「次の御用日」の常吉、「質屋蔵」の貞吉が
ニッポンの丁稚の代表である

『ぜぜ使たら減るもんやさかい、丁稚使たら減らんもんやさい,ゼゼちょっとも使わんと丁稚ばっかり使て、ほんまにゼゼ使いの細かい丁稚使いの粗い家や』

『かなん、かなん、かなんなー、丁稚というのはつまらんもんや、番頭はんやったらこないして怒られることあらへん、丁稚なりゃこそ怒られんならん、ほんまに丁稚というのはつまらんもんや、孫子の代まで丁稚ささへんねんもぉ』


「次の御用日」と「質屋蔵」
丁稚という身分の辛さを見事に表現した噺である
勤勉を美徳とするニッポン人にしか分らない噺であろう

by ikasasikuy | 2010-12-07 23:57 | 食文化論 | Comments(4)
Commented by ladon at 2010-12-07 12:03 x
さうです!!羊羹は向こうが透ける程薄いのが王道です!!。厚切りは、口の内でモチャモチャして嫌です。薄い羊羹が濃い目の緑茶にはんなり溶けてゆき絶妙の混ざり具合で喉元を滑り落ちてゆくのが風情です。羊羹厚切り絶対反対!!(貧乏人の僻み口上?!)
Commented by ikasasikuy at 2010-12-07 12:38
ladon師匠
いやほんまに
おおきぃごっつぉはんでおました
帰ってきた嫁はんに
「冷蔵庫に師匠にもろた丁稚羊羹あるで」
の「で」をゆうたときには
すでに切って食うとりました

爽やかな甘味
口溶けの良さ
玉露のええのがあったらゆうことなしですが
むかしの丁稚は
安もんの「番茶」の
それも思い切り薄い茶すすりもって
「つねきっとんのんぶあついがなー」
「なにゆうてんねん、さだきっとんのほうがぶあついでー」
とか
ごじゃごじゃごじゃごじゃ言いながら
食べたんでしょうなぁ・・・

Commented by Nobby at 2010-12-10 01:57 x
丁稚羊羹は近江八幡が本場やと思ってましたが、
明石にもあるのですね。
近江の丁稚羊羹は最初からペラペラです。
竹皮に張り付いたのを食べる感じです。
「和た与」ゆう店のが有名です。
Commented by ikasasikuy at 2010-12-10 07:09
Nobbyさん
おはよごだます
近江八幡といえば和た与です
二十年以上前に西の湖の帰りに外郎こぉたことあります
(当時のボクはういろう好きでした)
おいしかったけど値段高いなぁ思いました
ここ
火事で焼けましたねぇ

丁稚羊羹は京都、若狭、奈良、兵庫にもあって
決して近江八幡が本場ではないと思います
(たぶん和歌山やら岡山やら四国にもあると思います)

そうそう
うちの近所の
西宮の山奥(山口町)にも
丸山製菓ゆうて丁稚羊羹の有名な店あります

それぞれが「本家じゃ」「元祖じゃ」ゆうてますけど
だいたい
江戸時代からある駄菓子で
作ろ思たら家でも簡単に作れるものに
「本家」「元祖」と記してあるのは怪しんちゃうか
というのがボクの考えです

丁稚羊羹という名称の由来もそれぞれいろいろあって
今となってはどれがほんまかわかりません

まあ
有名無名に関わらず
おいしかったらそれでよし
ではないでしょうか













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