2011年 07月 03日
ハイカロリータウン・横浜中華街
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西陽がまともなB和楼
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横浜中華街

 強烈な日差し
 熱を帯びた浜風
 灼けた舗道
 油の焦げる匂い
 鼻を搗く香菜の匂い
 厨房から噴出する熱排気
 
気温35℃を超える日の昼さがりに
こんな高カロリーな町を歩くのは無謀というものだ
暑さで思考が鈍り
目が霞み
意識が朦朧となってくる

それなのに
食欲だけは根強く漲り湧き上がる
ああ
なんということだ
ひとは一生「食」から逃れられないものであろうか

そこで
ケネスケくんおススメの「S東」で
ウワサの水餃子を食べようと思ったら・・・満席
であった
そこで
イケナミくんおススメの「S風楼」で
伝説の焼売にしようと思ったら・・・店舗改装中
であった
ああ
なんということだ
しかたがない
こうなったら最後の砦「B和楼」だ
(中華街はまだまだ不案内なのである)

店主のOクンがニコニコしながら迎えてくれる

 「いらっしゃい、ここ座る涼しいクーラー効いてる」
 「ぜんぜん効いてへんやん」
 「暑いねビール飲むチンタオアサヒ」
 「アサヒ」
 「何食べるか?」
 「シジミ」
 「シジミ注文するとこみるとここ初めてじゃないな」
 「わかる?」
 「わかるよ、顔おぼえてないけどな」
 「おぼえてへんのんかいな」
 「ことばちょとナマリあるな」
 「オマエよりマシやろ」
 「ワタシニッポン語だいじょぶよ」
 「どこがやねん」

先客は外国人が二人
下手クソな英語で喋りながら
ベジタリアン料理を食べている

Oクンがボクの耳元で

 「彼女たちDイツとRシアの留学生、ベジタリアンよ」
 「よく来るの?」
 「初めてね、共通語英語だけよ」
 「どおりで、舌噛みそうな英語やと思たわ」
 「ニッポン語はもっとヘタクソよ」
 「オマヱがゆうな」

Dイツ人はさっさと食べ終わったが
Rシア人は食べるのが遅い
喋るのに集中しすぎているようだ
それはそうと
二人ともなかなかの美形ぢゃないか

Rシア人がようやく食べ終えた
座っているときは小さく見えたが
立つとびっくりするぐらい背が高かった

 「もう帰るの?」
 「ジュギョーデース」

二人とも180cmぐらいある
しかもファッションモデル体型だ
カッコイイ

Rシア人の方に

 「Are you a famous tennis player?」

ときいたら
怪訝そうに目を大きく見開いて

 「What?」
 「Maria Sharapova's not?」
 「No, I'm not」

と言いつつも
うれしそうに笑っていた
とてもかわいいぢゃないか

Oクンは子供みたいに見下ろされている
彼女たちの腰の位置がOクンの胸だ
それでも
顔の大きさでは余裕でOクンのほうが勝っている

 「美味しかったー?」
 「チョーオイシカッター」

最近の日本語は使えるみたいだ

留学生たちが店を出ると
店内はボクとOクンだけになった
ますます暑苦しい状況だ
それに
テーブルの上には窓から西日が差し込んでいる
ビールもすぐに温くなる
西日が反射してメニューが見づらい・・・

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 「マリアだれ?」
 「Rシアのテニス選手やん」
 「有名か」
 「有名やで」
 「知らなかたなぁ、でも彼女たち美人だけどやせすぎなー」
 「そうかなぁ」
 「ベジタリアンはもっと肉食べないとなー」
 「・・・?」

ちょいちょい
わけのわからないことを言うOクンだ

 「ほかなに食べるかマージャンメンおいしい」
 「餃子にするわ」
 「おぉ、うちの焼き餃子チョーウマイよ」
 「オマヱがチョーゆうな」
 「じゃあ焼き餃子するか」
 「水餃子にして」
 「おぉ、さすがに初めてじゃないな、水餃子もっとうまい」
 「ほんまかいな,調子のヱヱおっさんやなぁ」
 「タレつけずそのままうまいよ」

しかしこの水餃子
タレを付けても付けなくても"ナニ"だった
皮も"ナニ"だが具も"ナニ"だ
野菜がゴソゴソしていてしっとり感がない
それにぜんぜん肉の味がしない
ベジタリアン餃子か?

 「どう、うまいか?」
 「・・・」
 「うちの餃子うまいのはニンニク入ってない」
 「???」
 「ワタシのニッポン語わかりにくいか」
 「わかるのはわかるけど」
 「わかるならいいよ」
 「そらそーと、ぜんぜん肉の味せえへんで」
 「そう、よくわかったね、それうまさのひけつナイショね」
 「そんな秘訣きいたことないわ」
 「ナイショよナイショ」

こんなふうに
Oクンとの会話を楽しみながらの食事は
なにものにも代え難いのである(ホンマか)

店を出ると
東南アジアの雑踏の匂いと
ネットリとした熱帯の空気に包まれる
店内が冷房されていたことに初めて気付く

関帝廟の屋根のゴテゴテした装飾が
暑苦しさを増長させている梅雨明け間近の昼下がりである

by ikasasikuy | 2011-07-03 08:47 | 食文化論 | Comments(14)
Commented by ゾン at 2011-07-03 12:34 x
あ~チンタオビールが飲みたいわ~

今わきれいなDイツ人と、Rシア人やけろ
あと、20年もすれば昔は美しかったD&Rになっています
Commented by ikasasikuy at 2011-07-03 12:59
ゾンさん
青島麦酒好きですか
チンタオは小ビンで
アサヒは中ビンで
お値段おなじなんです
ボクは迷わずアサヒですか

 え?
 きくな?

はいはい
ほんで
D&Rは仰せの通りやと思いますが
たしか
のら羊氏の奥様がRのひとです
写真でしかお目にかかったことないですが
それはもうお美しい方ですよ
Commented by のら羊 at 2011-07-03 17:42 x
ロSア人ですが、昔から数えて20年以上経っておりやす
3ヶ月間の日本語初心者コースに行ったのに、さっぱりだめで
怪しげな舌噛みそうな英語で意思の疎通を図っております
Commented by ikasasikuy at 2011-07-03 18:00
のら羊大兄
ここ数日
日本は気が狂ったような暑さです
御盆の頃には暑さも引いて
過ごしやすくなるかと思います
こんどこそ
豚足を
ほんで
20年経過してますか
それは
それは
日本語なんか覚えなくてもいいですから
これから先もずっと
美しいままであらせられますよう御祈りしております
Commented by ladon at 2011-07-03 20:21 x
ニンニクと胡麻油、鍋で煮え繰り返るなにやらかにやら放り込んで得体のしれぬスープ、壁の黄色い紙の赤字のお品書き、その裏からこちらを覗うボッカブリ(油虫)コンクリートの床は油でヌラヌラ、迂闊に歩いたら滑り込みアウト、カウンターも油でネットリ、肘ついたらsy7アツの袖色変わる、頼んだ端面に親指漬けて持ってくるバイトの姉ちゃん、油の滴る換気扇、支那メシはこうでないといけまへん!!。
Commented by ladon at 2011-07-03 21:05 x
すんまそん、ようけ字をまちごてますな目がよく見えてないんでキー打まちごうたり、変換しそこのたりで、えらいご迷惑おかけいたします。スープの後に(の臭いや下水の臭い)を足してください。肘ついたら、シャツの袖が色変わるが正しい文章です。
Commented by ladon at 2011-07-03 21:07 x
端面は湯麺です
Commented by ikasasikuy at 2011-07-03 22:42
ラドン師匠
湯麺が端面ぐらいの間違いは
間違いのうちに入りまへん
「sy7アツ」が「シャツ」ぐらいはお茶の子さいさいでおます
この台湾料理屋のおっさんのわけのわからんニッポン語より
なんぼかわかりやすいです
自慢するわけではないですが
ボクは
あのドクター山本のしゃべってるん
同時通訳できるんでっせ
ヱンドレス森下のしゃべってるのん翻訳できます
そやさかい
安心して誤字脱字してください

Commented by いの at 2011-07-04 08:21 x
誕生日
誕生日
今日は殺生せんやろと
Bassが歌うよ happy Bass day

Commented by ikasasikuy at 2011-07-04 09:30
いのちゃん
たこ焼きの売れ行きはどうですか
毎日暑いです
こんな日は釣りに行かず
涼しいところで本を読んだり
涼しいところでギターを弾くに限ります
ほんで
そうです!
今日は誕生日です
よく御存知ですね
年齢非公表ですが誕生日です
プレゼントの受付は今月いっぱいです
宜しくお願いします
それはそうと
もう長いこといのちゃんに会ってないので
いのちゃんがどんなひとだったのか
思い出せなくなっています
すっかり忘れてしまうまでに
一度は会っておかねばと思います

Commented by のら羊 at 2011-07-04 10:50 x
ささきさん
西澤まぁこ氏の名言に、「美女は厭きる、ブスは慣れる」というのがあります
知足按分ですわ
Commented by おおはし at 2011-07-04 11:11 x
山東の水餃子は美味いですよー
タレが特にうまいです。
独立記念日に生誕なんですね。
おめでとうございますです。
Commented by ikasasikuy at 2011-07-04 12:41
のら羊大兄
ニシザワ氏はおもしろいひとです
琵琶湖でキャンプをしたとき
女性用の小さなパンティをバンダナがわりに頭にかぶって
悦に逝っておられました
たしかに
「美女は厭きる、ブスは慣れる」
は名言ですが
ニシザワ氏の奥様は美女だと思うのですが・・・
ということは
飽きておられるのでしょうか

Commented by ikasasikuy at 2011-07-04 13:06
おおはしさん
やっぱりそうですか
ケンスケくんが勧めてくれたので
取り敢えず行ったのですが
昼過ぎの中途半端な時間やのに
行列ができてたんです
おばちゃん系と男子学生風の客が多かったです
みながみな大きな声で喋りまくっているので
店内はかなりヒートアップしてました
あきらめて帰りかけると
店のひとが
「おひとりさまですかー」
ときくので
「おひとりさまです」
というと
「お席ありますからどうぞ」
というのです
「相席になりますが」と
行列を尻目に
連れて行かれたのは
6人掛けテーブルに5人グループ(おばちゃん3人含む)が座っていて
すでに「宴たけなわ」状態のテーブルでした
ああ
思い出すなぁ・・・
牧志公設市場2階の食堂で
大混雑の時間に行ったら相席しかなくて
座ったテーブルが家族連れとの相席で
デブの娘と痩せた父親が
しょうもないことで口喧嘩になって
大きな娘が小さな父親に手ぇ出して・・・
えらいさわぎになったんです
そんなわけで
丁重にお断りして店を出たんですが
そんなにうまいのなら
トラブル覚悟で座るべきやったかなぁ・・・


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