2011年 12月 09日
OLYMPUS E-410 うろこの家に行ったついでに 北野天満神社に参詣した 後から思えば こっちの方をメインにすればよかったと 後悔している今日この頃だ 後悔先に立たずとはまったく言い得て妙である さて この神社 平清盛が京都から神戸に首都を移した際に 京都北野天満宮を勧請して菅原道真公を祀った神社らしい (勧請=分霊を他の神社に移して鎮祭すること) これが今から八百三十一年前のことである 平安時代だ このあたりの「北野」という地名は この北野天満神社が由来であるらしい と 境内の「神社の由来」の看板にあった 実は 神戸にニッポンの首都があったことを今まで知らなかった 福原京というらしい 1180年に平清盛が源氏に対抗するため強行して遷都したらしい その後、都はすぐにまた京都に戻されたそうだが 他にも兵庫県の輪田(神戸市長田区)、伊丹、加古川にも都を作ろうと画策したようだ 清盛はよっぽど兵庫県が好きだったのだろう この時に建てられた福原京の建造物群は源義仲によってすべて焼き払われたらしい このように源氏と平家は手が付けられないほど仲が悪かったのである ホタルはゲンジボタルとヘイケボタルの両方があるのに なぜかカニはヘイケガニしかない 源義経の家来弁慶の名前を取ったベンケイガニというのはあるが ゲンジガニとは言わない 話が脱線しているという指摘もある さて 鳥居をくぐると オランダ坂なみの急な石段が六十段もある これを トントントン と駆け上がる (息が切れる) 上がり切ると少し広い場所に出る ふと後を振り返って見ると神戸の町が・・・ 良い眺めじゃ すぐ下に風見鶏の館が見える そのはるか下界には神戸の町並み ポートタワーもちょこんと小さく見える 低く垂れ込めた鉛色の雲とどす黒く輝く海の隙間に淡路の島影が見える しんどいめして階段を上がってきた甲斐があったというものだ さらに階段を数十段上がると 本殿である ここで オミクジストから神社参詣の心得を・・・ 神社の鳥居をくぐる前に一礼する 参道は中央を空けて両端を歩く 中央は神様が御通りになられる道である 境内参道では大きな声を出してはいけない 特に中国人観光客 手水舎で手と口を清める 順序は まず右手に柄杓を取り水を汲み左手を洗う 柄杓を左手に持ちかえ水を汲み右手を洗う もう一度柄杓を右手に持ちかえ水を汲み左手の掌に水を溜め口を漱ぐ このとき柄杓に直接口を付ける馬鹿者が多い(特にええ歳をした女) 神殿前に進み出て音を立てないようにそっと賽銭を入れる 賽銭を投げてはいけないが賽銭箱が遠いときはしゃあない 鐘(鈴)を鳴らし二礼二拍手し手を合わせる いきなり 「ガシラがぎょうさん釣れますように」 などと無茶なお願いをしてはいけない 小さなガシラでも釣れたことへの感謝を述べることが先である ついでに 「次もまたよろしゅうたのんまっせ」 と控え目にお願いすることはやぶさかでない 終わったら一礼をする 御神籤を引くときは 参拝の際に 「今からおみくじを引きますので神様のお言葉をください」 とお願いをしてから引くこと 決して 「子ぇの千三百六十五番」などと言って巫女さんを困らせてはいけない 「寅の八百五十一番」や「辰の千四十番」などはもってのほかである 上記「参詣の心得」にしたがい まず静かに御賽銭を投入し 二礼二拍手合掌一礼 ガシラが釣れますようにと祈願して そして いよいよおみくじである 「おみくじ引きます」 「百円です」 「安いですね」 「はい、うちもぼちぼち値上げを考えてるところです」 「いやいや、値上げしなくていいです」 「その六角形の筒から棒を一本だけ出してください」 「あら・・・出ませんよ」 「反対向きです、穴の空いてる方を下にしてください」 「えっ、いいんですか」 「なにがです」 「いま、忙しくないんですか」 「今はわりかたひまです」 「ほな、やらしてもらってよろしいか」 「どうぞやってください」 「いや、うれしいなぁ」 「なにがうれしいんです」 「久しぶりです」 「御神籤がですか」 「いえ、ちがうんです、久しぶりに例の台詞が言えるかと思うと・・・」 「なにをごじゃごじゃ言うてるんですか、はよ一本出してください」 「出ました」 「何番ですか」 「子ぇの・・・」 「途中でやめずに最後まで言うてください」 「いいんですか」 「この際、思い切りやったらどうですか」 「ほんまにやってもいいんですね」 「かまいません」 「子ぇの千三百六十五番」 「富くじじゃないんですから、そんな番号ありません。と、これでよろしか」 「あははー」 「なにがおかしいんですか」 「いえべつに・・・ほんまは一番です」 「最初からそう言うてくださいね。と、これでよろしか」 「うっわー」 「なにを興奮してるんですか」 「いえ、こないスムーズにいくと気持ちよろしいなぁ」 「ほんまにおかしなひとですね。はい、第一番の御神籤です」 「あははー、私知ってるんです」 「なにをです」 「だいたいどこの神社でも一番は大吉でしょ」 「そんなこと私知りません」 「かくさなくてもいいです、あなたが知っているということ、私知ってるんです」 「本当に知りません。ごじゃごじゃ言うてんと開いてみてください」 「開きますよー」 「はいどうぞ」 「あたーっ!」 「どうしたんですか」 「あた、あた、あたーっ!」 「だいじょうぶですか」 「だっだっだっだっ大吉です。当りました」 「御神籤に当りとかスカとかありません。と、こんなもんですか」 「そうです、それでオッケーです」 「それからどうするんです」 「大吉が当ったらなにがもらえるのかということです」 「なにを言うてるんですか」 「なにかもらえるんでしょ、クルマとかハワイ旅行とか」 「商店街の福引きではありませんよ」 「ビール券とか石けんとか」 「ありません」 「亀の子たわし・・・」 「ない」 そんなわけで 久しぶりに大吉を引き当てた なんという強運だ 最後に大吉を引いたのは今年の正月の宝塚戎神社だった ほぼ一年ぶりだ あのときもたしか「第一番大吉」だった ちょっと疑惑の残る大吉だったが どっちにしろ今年二回目の大吉である その間十三回も連続でスカを引いてきた しかし今年は正月と暮れ つまり頭と尻が大吉 この強運をなにかに活かさなければ・・・ よし 年末ジャンボ宝くじを買おう そうしよう そうしよう
by ikasasikuy
| 2011-12-09 06:32
| 宗教民俗学
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Comments(10)
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othum2bad
at 2011-12-09 07:44
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さすがは北野天満宮
期待を裏切りませんね まことにめでたい! これでガシラも大丈夫!というものでしょう 文末に 酒に狂えば凶なり とありますが 嗜む程度ならば問題ない ということでしょうね そしてここは 強運を活かし 年末ジャンボですね やはりここは 番号指定で 子ぇの千三百六十五番 え?無い?
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mai
at 2011-12-09 08:36
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ikasasikuy at 2011-12-09 12:06
othum2badさん
おみくじ引いた瞬間 棒に「一」と書いてあったので 思わずこぶしをにぎりしめ根性姿勢してしまいました 酒は嗜む程度にします 酒は嗜む程度にします 酒は嗜む程度にします 酒は嗜む程度にします なんべんも言うな? はいはい
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ikasasikuy at 2011-12-09 12:15
maiさん
宝くじについて 最近 耳寄りなウワサを聞きました 宝くじというのは 買ったひとの中から当るそうです 今まで ぜんぜん当らなかった理由がよくわかりました 土曜日 ばんめしくいにいきますか
久々に聞かしてもらいました。(お御籤漫談?)
懐疑的ではありましたが、満足です?
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ikasasikuy at 2011-12-09 21:15
運を使い果たさんようにしてくださいませ
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ikasasikuy at 2011-12-10 00:48
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おおはし
at 2011-12-12 11:58
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先日鶴岡八幡宮に立ち寄った際に、おみくじ引いて見ました。
凶でした・・・
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ikasasikuy at 2011-12-15 00:31
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