2012年 01月 07日
一草粥
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蘿蔔粥
OLYMPUS E-410



七草

 一月七日に七草の入った粥を食べ邪気を払い万病を除く

という風習である
しかし
それは旧暦のことで
なんべんも言うようで申し訳ないけれど
グレゴリオ暦の1月7日に食べてもなんの意味もない

しかし
まあいい
だいたい草の入った粥などで
病気が治ったり邪気が払えたりするはずがないし
**目くじらを立てて言うほどのことでもない
それに
正月の間
暴飲暴食を繰り返した節操のない胃袋には
ちょうどいい食べ物かもしれない

春の七草は

 芹、薺、御形、蘩蔞、仏の座、菘、蘿蔔

である
平仮名で書くと

 せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ


お経を唱えるように
なんべんも繰り返し言っているうちに憶えてしまう
脳味噌がやわらかい子供の頃に憶えたら
この歳になっても忘れない

七種類の草を集めるのはたいへんだが
今はスーパーで「七草粥セット」として売られている

せり、すずな(かぶ)、すずしろ(だいこん)は野菜として馴染みがあるが
なずな(ぺんぺん草)、ごぎょう(母子草)が美味しいとは思えない
はこべ、ほとけのざもいただけそうな気がしない
きっと不味いと思う
しかしまあ
煮込んでしまえはみな同じなのかもしれないが・・・

ボクはすずなかすずしろだけでいい
暮れに
けんちゃんのおかあちゃんにもらった大根がある
細かく刻んで米といっしょに炊く
葉っぱは「菜飯」用にさっと湯がいて細かく刻んで
塩で揉んで硬くしぼっておいたものがまだある
七分に炊いたすずしろ粥に混ぜる
わが家風

 「一草粥」

である
食べる前に炒った白胡麻を振る
これがじつにうまい
酒毒に冒されて弱った胃の腑を慰めてくれる



ちなみに
秋の七草は
女郎花、尾花、桔梗、撫子、藤袴、葛、萩
_u_m_u_m_u_
どうみても粥になりそうにない




   **
   目くじらを立てるの目くじらは目尻のことで
   目尻を吊り上げて怒りを露にするという意味に使われる
   目尻のカタチがマッコウクジラに似ているからかと思ったが
   もともと目尻は目くじりと言ったそうで
   それが変化して目くじらになったらしい
   というわけで
   鯨とは何の関係もないので非捕鯨国は目くじらを立てないでいただきたい


by ikasasikuy | 2012-01-07 07:41 | 食文化論 | Comments(7)
Commented by 猫宮トラオ at 2012-01-07 09:26 x
こんにちは

正月のおせち料理と酒に疲労した胃を休めるための粥らしいん
ですが、年々、御節料理の(歳時としての)重みがなくなってきてますね。
昔は大晦日の晩まで威勢よう商売してはった市場の店やさんも
正月5日くらいまで休んだから、各家庭では御節料理の作り置き
してましたが、昨今は元旦から初売りですので、御節の存在価値も薄れてきたと思います。
Commented by 猫宮トラオ at 2012-01-07 09:39 x
すんません、肝心な点忘れました。

御指摘どおり、無理やりグレゴリオ暦で正月をやるから
スーパーで売ってる七草パックは
ハウス栽培か何かで無理やり育ててます。
陽暦を受け入れてる人は、本当の季節を味わうのでなく
「不自然」を味わってることに気付いてほしいのですねぇ。
Commented by ladon at 2012-01-07 11:03 x
粥は、七分位で米から炊き上げたもの
濃いいて雑炊みたいなんはあきまへん
さらさら感がないといけませぬ
冷や飯に湯かけた粥なんて
言語道断!!
ちなみに、わ~たくしめは
しょんこぶ(塩昆布)[松葉]をパラリ
でグワッサグワサ~・・・
とかっこむ品の無い食べ方が
性におうてます。
尚、内の質草は
煎餅布団・花色木綿の羽織
今やったら単衣の着物(夏は、袷)
死んだ爺さんの入歯・位牌
婆・嫁もつけるで~
の七種ですは・・・。
Commented by ごるご十三番弟子 at 2012-01-07 11:39 x
せりなずなごこうのすりきれかいじゃりすいぎょの。。。
あれ?
Commented by ikasasikuy at 2012-01-07 17:34
ねこどの
今は食べ物が季節問わずなんでもある時代です
自然なものはもうどこにもありません
仮にあったとしても
もうわれわれジンルイは
自然なものの味を忘れ去っています
それを口にしたとて
うまいとも何とも感じなくなっています
不自然な食材を
不自然な調味料で
しっかりと味付けしないと
おいしいと感じなくなってしまっているのです
「うまい」の基準も時代々々で変わってくるんですねぇ
悲しいことなのかも知れません
Commented by ikasasikuy at 2012-01-07 17:34
ladon師匠
米の粥
米1:水7で炊いたら七分粥になりますけど
米粒のカタチが崩れかける頃には
もうどろどろっとしてます
僕はこれぐらいが好きですが
サラサラが好みでしたら
五分粥(米1:水10)か
三分粥(米1:水15〜20)ぐらいがええと思います
まえに
赤米の古代米がちょっとだけ手に入ったので
赤米粥を作りました
めちゃくちゃうまかったです
釜山で食べた小豆粥(パッチュク)もめちゃくちゃうまかったです

そうそう
タイの粥はもう絶対オススメです
長粒米は粥にするとすばらしい米料理に化けますよ
ニッポンでも
「大和の茶粥」みたいに
茶粥を常食する地域も関西には多いです
子供のころは
病気になったら「おかいさん」やったので
粥は病気のときに食べるもんやと思てましたが
これはもう
立派な料理ですね
Commented by ikasasikuy at 2012-01-07 17:34
ごるご十三番弟子
天女が大岩を衣で撫で続けると岩が擦り減ってなくなるのに三千年
それを五回繰り返すことを「五劫の擦り切れ」ゆうそうです
3×5で一万五千年かかります
気が遠くなるぐらい長い時間=永遠
を表現しているそうです
かいじゃりすいぎょは海砂利水魚です
砂利も魚もぎょうさんある=無限
をゆうてます
しかし
この噺
だれが考えたんか知らんけど
オチが悪すぎます


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