2013年 07月 20日
fuji finepix z33wp 横浜中華街「東成軒」の麺で 日ノ出町の味を再現しようという目論見である なお、話が長いので時間のない方とゾンさんは冩眞だけ見てお帰りいただければ幸いである 麺の提供者はオトコマヱのケネスケくん なにをかくそう湘南ボーイだ ただし 彼は「湘南」という言い方をひどく嫌っている 尼崎のひとが「アマ」と言われるのをいやがるのと同じかもしれない まあ、平たく言うとただの神奈川県民である サンマー麺を食べて育った男だ 以後見知り置き願う 台湾料理にかかせない平打ち太麺の玉子麺だ かなり濃い黄色をしている 玉子は家鴨の卵かもしれない 色とコシの強さから看て鹹水を使っていると踏む 6分茹でて湯切りをし 菜種油、鶏ガラスープ、醤油、おろし大蒜、塩、砂糖で作ったタレを素早く絡めた これがぜんぜんダメだった キレがないうえ ややこしい味になってしまった 鶏ガラスープをやめた 鰹出汁にしてみたががさらにダメだった 茹で時間を5分にしたら硬すぎた 菜種油だけでは物足りなかった ああ 路頭に迷うとはこのことだ 第一亭の味は遥か何千億光年の彼方に思えた 菜種油で葱油を作ったり 塩をやめて醤油を薄口醤油にしたり 胡麻油を加えたり 少しづつ変えていった それでも第一亭は何百億光年の彼方だった 作れば作るほど 第一亭の味が記憶から遠ざかる どんな味だったのかわからなくなってしまった 横浜へ行くか・・・ いや 待て待て 目を閉じて 最後にあのカウンターで食べたときの あの味を思い出す ガタゴトガタゴトシュシュッシュ・・・ そうだ! ニンニクだ! 熊本産の大蒜をやめて青森産に変えてみた 思惑どおり強烈にクサイ 大蒜の量を麺一玉に対し一欠片から二欠片に増やした 思惑どおり強烈にヱグイ おろし金ですりおろさず包丁で極細かく刻んだ 思惑どおり強烈にネバル 大蒜はおろすのと刻むのとではぜんぜんベツモノになるのだなぁ・・・ 刻む前に 必ずバッコヤナギの俎板の上に大蒜を乗せ 支那包丁の腹で大蒜をベチャッと(パタンとではない)叩く (これをやりたくて数年前に重い支那包丁を二丁買った) 叩くのは一回だけだ うす皮が簡単に剥けるうえに 刻む回数を少なくできる・・・ような気がする なお ケネスケくんは叩きつぶしただけで刻んでいないと言うが 叩いただけでは絶対にこんなふうにはならない 試行錯誤を繰り返すこと6回目 ここへきて一気に第一亭に近づいた これぞニンニクパワーだ! まだまだ何十万光年の彼方ではあるが それでも はっきりと肉眼で第一亭を捉えられるところまで来た気がする これはまさにターニングポイントだ 過去5回のことはきれいさっぱり忘れ去ろう SONY GARICSSON S12S(12.12.12) 第一亭のオススメはチートとパタンだ チートは生姜炒め パタンは冷がいい 飲む酒はビールだけだ 味もろくにわからないクセに 恰好つけて紹興酒などを飲んではイケナイ 第一亭の麺は 横浜中華街「東成軒」の麺であることは間違いない しかし 照明の加減か 第一亭のパタンは色が薄く(白く)見える もしかしたら「玉子なし」麺なのかもしれない いや いや そんなことはない 単に照明の違いだろう OLYMPUS E-410 with Zuiko D25mm F2.8 味はシンプル 麺と油と醤油と大蒜 考えてみれば これほど簡単な料理もない 材料もレシピも超シンプルだ もともと売れ残った麺で作ったまかない食だったはずだし そんなに手の込んだことをするわけがないのだ 複雑な味に感じたのは思い入れの強さに翻弄されたせいだ きっとそうだ なお ホンモノは赤唐辛子は入らない LUMIX DMC-TZ30 8回目、9回目でレシピをほぼ完成させることにした ただし 完璧を求めてはイケナイ 時には妥協も必要だ でも かなりうまい 刻み大蒜の威力で麺を堆く盛ればまさに台湾風ペペロンチーノだ やっぱり赤唐辛子が少し欲しい・・・ これ ぽーるくんが食べたら「うっひょ〜」と言うにちがいない LUMIX DMC-TZ30 Recipe of Taiwan Garlic Noodles "Pattan" 東成軒平打ち太麺・・・1 葱油・・・大さじ1.5 胡麻油・・・大さじ1.5 丸大豆薄口醤油・・・大さじ1.5 青森県産大蒜・・・中2欠片(大粒なら1欠片でもいい) 粗製糖・・・ひとつまみ(小さじ1/3) 韓国赤唐辛子・・・ひとふり(極々微量) 一週間 ほぼ毎日 疑似パタンを作っては食べた 少し飽きてきた 何ごとも 過ぎたるは猶及ばざるが如し ということだ
by ikasasikuy
| 2013-07-20 07:51
| めん類学
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Comments(10)
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ゾン
at 2013-07-20 12:49
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おはようございます。
台湾風ペペロンチーノ。 おいちそうです。 今日みたいなカラッと晴れた日の昼食は ビールと台湾風ペペロンチーノが食べたくなってきました。 今日は夕方に用事がはいっているので まだまだビールはお預けです。 あ~ちなみにお昼は昨晩のカレーライスです。
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ladon
at 2013-07-20 16:18
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ikasasikuy at 2013-07-20 17:34
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ikasasikuy at 2013-07-20 17:34
ladon師匠
おはよごだます おととらどん師はお元気ですか 瓦そば あのボソボソした牛の肉がいいですね のどつまるかつまらへんかギリギリのところまで水分抜けてました こんどは 本家の下関でいただこうと思っています でも 門司港にも瓦そばの支店あるようです 下関と門司は一度も立ち寄ったこと有馬温泉 仙崎で根魚釣りもしたいし 萩も久しぶりに徘徊してみたいし そうそう 松江でセイゴ釣りをして 橋のたもとで酒を飲むというのも一興です ああ ぜんぜん一貫性のない徘徊癖です あは あは
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juntaseasons at 2013-07-21 19:14
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ikasasikuy at 2013-07-21 20:10
juntaseasonsさん
こんわんわん 日ノ出町第一亭 ぜひ行ってみてください ディープでチープなマーベラスワールドであります 大勢で行くといろんな料理をシェアできますが 一人なら まずチートの生姜炒めでビールです 皮蛋もいっときましょか これもビールに合います まちがっても紹興酒など飲んじゃダメです お若い人で なにを思ってかいきなり紹興酒のんでますが ああゆうのはイタダケませんです それに 蜆の醤油漬けを食べるひとがいますが 美味しくないです 青菜炒めの方が美味いです ほんで コブクロ炒めか豚足旨煮にいきますが 豚舌というテもあります ボクはチートをお代わりでもいいと思います 最後は当然パタンです パタンにはスープついてますが つけ汁ではありません でも そんなに食べられないというひとは チートとパタンだけでもじゅうぶんですよ 店が空いてたら 若大将に 「ガタゴトガタゴトシュシュッシュ」というのを 一曲やってもらってください いい曲です 昼を大きく外すと空いてます おなかがいっぱいになったら 野毛山動物園あたりをフラフラと徘徊するというのはどうでしょう 楽しいですよ うふ うふ
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iけねすけ十三○番弟子
at 2013-07-21 20:27
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遂に極めたんですね。
頭が下がります。 より近い位置にいる自分よりも繰り返す試行錯誤。 会えない時間が愛育てるのさby郷ひろみ しかし、気になるのは麺の色です。 自分も同意見なのです。 卸と市販では違うのかもしれません。 じゅんたさん ぜひお試しください。 火曜日定休です。 お酒はビールがいいと思います。 ラオチューもあります。 ウカピもあります。 ピカチュウはありません。 オカピはありません。 やはりスタートはチートです。
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ikasasikuy at 2013-07-21 21:43
iけねすけ十三○番弟子
おかげで 10人中5人は騙せると思うで〜 麺の色 カメラによって色変わるねんで〜 ほんで この麺やけど 通販はないんかなぁ〜 直接店行かなあかんねやろか それと 大蒜 はじめはおろし大蒜でやっとってん これがあかんかった〜 一発ベシッと叩いてから細こぉ刻んだら 大蒜から水分が出えへんかわりに粘りが出てくるんやわ〜 叩いてつぶしただけでは絶対に無理やで〜 あんなふうに細こぉならへんから 「第一亭+パタン」 Googleで画像検索したら 麺の色も大蒜が細かく刻まれてるのも一目瞭然やで〜
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iけねすけ十三○番弟子
at 2013-07-21 21:48
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ikasasikuy at 2013-07-21 22:27
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