2013年 12月 27日
さんじょうさかいまち
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イノダ珈琲本店
LUMIX DMC-TZ30




京都の喫茶店といえば
まずイノダだ
四十年通っている
通っているとヱラソに言っても
年に一、二回、せいぜい三回だが・・

心太
なぜ「まずイノダ」かというと
知っているひとは知っているけれど
知らないひとは知らないので言っておくと
この歌に歌われた店だからだ


  珈琲不演唱(Coffee Blues)
  作詞・作曲:高田渡

   三条へいかなくちゃ
   三条堺町のイノダっていうコーヒー屋へね
   あのこにあいに
   なに好きなコーヒーを少しばかり
   おはよう かわいこちゃん
   ごきげんいかが
   いっしょにどう少しばかりってのを
   オレの好きなコーヒーを少しばかり

   三条へいかなくちゃ
   三条堺町のイノダっていうコーヒー屋へね
   あのこにあいに
   なに好きなコーヒーを少しばかり
   いいこだな
   本当にいいこだな
   あついのをおねがい
   そうあついのをおねがい
   そうさいごの一滴が勝負さ
   オレの好きなコーヒーを少しばかり

   三条へいかなくちゃ
   三条堺町のイノダっていうコーヒー屋へね
   あのこにあいに
   なに好きなコーヒーを少しばかり
   あんたもどう
   少しばかりってのを


十九のとき
ベーシストの友人フナノが死んだ
(四十二年前の十二月三十日だったと思う)
フナノユージは高校の同級生だった
急性心筋梗塞だった
通夜と葬儀が終わった帰りのJR草津駅で
「これ聴いてみてみ」

東京へ向かう汽車に乗る和田山の蓑吉から
高田渡のファーストアルバム「ごあいさつ」を手渡された
その中にこの歌があった
つまらなくてくだらない歌だと思った
それでもなぜか
気がつくといつも口ずさんでいた

 サンジョーヱイカナクッチャ〜

三条へ行った
古くて大きな喫茶店だった
大きめのカップでコーヒーが出てきた
あろうことか
あらかじめ砂糖とミルクが入っていた
飲んでみた
飲めなかった
まるで砂糖の飽和溶液を飲んでいるようだった
さらに自分で砂糖を追加できるように角砂糖をもってきてくれた
要らなかった

創業1947年
ボクより先輩だ
砂糖が貴重品だった時代からコーヒーを出している店だ
当時は珈琲に砂糖が入っているのが普通のことだったのだろう
最初に「ブラック」と言えば
ちゃんとブラックコーヒーで出してくれることもわかった
京都駅や四条や清水にもイノダの支店がある
行ってみたがどこもダメだった
もともとコーヒーが特に旨いという店ではないので
本店以外へ行く意味はないと思った
(タナカコーヒーの方が旨いあるよ)

本店へ行くと
客が順番待ちをしている
行列の出来る喫茶店なのだ
店に入ると
おねえさんが煙草を吸うか吸わないかを聞いてくれる
店内は分煙になっていて
吸わないと言うと列の最後尾に並ばされ
吸わなくても吸うと言うとすんなり席に着けることが多い
それにしても
喫茶店で行列なんて・・・


ところで
どうでもいいことだが
高田渡は

 三条堺町の・・・


歌っている
しかし
実際には本店は堺町通に面していて
三条通を少し南へ下がったことろにある
したがって
「堺町三条下ルの・・・」と歌うのが本当だと思う
つまり

 堺町へ行かなくちゃ
 堺町三条下ルのイノダっていうコーヒー屋へね

うむむ
歌いにくい・・・

by ikasasikuy | 2013-12-27 07:13 | 食文化論 | Comments(6)
Commented by juntaseasons at 2013-12-27 09:27
ikasasikuy さん
こんにちわん

イノダコーヒーは
そゆ店だたのですか
こないだ京都に行ったとき
寄ろかとおもいましたが
寄りませなんだ

よかたかも

あは
あは
Commented by ikasasikuy at 2013-12-27 10:29

juntaseasonsさん
おはよごだます
年末ですねぇ・・・・

イノダコーヒーは漢字で書くと猪田珈琲です
え?
それがどないしてん?
いえ
べつにどうもしません
ほんで
特に観光名所ではないですが
観光客に人気があります
ほなけんど
珈琲を飲むだけやったら
タナカコーヒーとか
ウエシマコーヒーのほうがヱヱです
特に寺町通りの鳩居堂の向かいのウエシマコーヒーは広いし客少ないので落ち着きます
ウエシマは自分で運ばんなんけど奥のほうが静かでオススメです

うふ
うふ
Commented by ladon at 2013-12-27 11:36 x
おはよごだます
近頃、美味しいコーヒーに
行き当たりませんので
ツイツイ、何處のコーヒーでも、イイノダ
に、なてしまてるあるよ
ホホホ・・・
Commented by ikasasikuy at 2013-12-27 13:26

ladon師匠
おはよごだます

さふですね
旨いコーヒー・・・
個人の店では

 神戸元町・・・「はた珈琲」
 神戸元町・・・「ヱビアン」
 天神橋筋一丁目・・・「豆香」
 難波一丁目・・・「アラビヤコーヒー」
 十三本町一丁目・・・「珈琲蘭豆」
 一乗寺・・・「純喫茶マドローム」

チェーン店では
神戸の「にしむら」が一番旨いと思いますが
コストパフォーマンスで言うと「ドトール」が群を抜いてると思います
ほんで
どこのコーヒーでも「イイノダ」
うむむ
うごい!
すごすぎる!
こんな洒落たこと
余人には言えませんよ
いや
恐れ入りましてごだます

Commented by 猫宮とらお at 2013-12-27 20:24 x
こんニャンは

ブルースの訳語が「不演唱」ふむむ・・・
即ち、熱唱でも絶唱でもない、楽な姿勢での弾き語りのような
ボソボソっとした唄でOkとか。
「歌」と言うより「唄」・・・といった理解で良いのでしょうか?
Commented by ikasasikuy at 2013-12-27 21:17

ねこどの
おはよごだます

「不演唱」
でありますが
おおむね仰せの通りの解釈で宜しいかと存じます

三省堂の大辞林によりますと
演唱(えんしょう)とは
器楽の場合の演奏(えんそう)に対していうことばで
歌や語りものをオーディエンスの前で行うこと
とあります
んで
弾き語りの
「語り」の部分を指していますが
特にだれかに語り聞かせるのが目的ではなく
ただ単に歌いあるいは語りたいという気持ちを声で表現したものであります
「ボソボソっとした唄」
というのもなるほど言い得て妙で
まさにボソボソと自分自身に歌い聞かせるカンジです
その裏付けとして説明を加えれば
不演唱は
演唱を「不」・・・打ち消しておるわけですから
つまり
歌や語りものを聴衆の前で行うことを「しない」ということになり
すなわち
「人前では歌わぬ」
ということではないかと思います
したがって
不演唱こそが
BLUESが黒人(奴隷)の魂の声
であることと一致する言葉ではないかと思い至る次第であります



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