2014年 05月 21日
仙崎の釣り 二日目
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仙崎湾
LUMIX DMC-TZ30




朝早く起きて仙崎へ行った
なぜ朝早くかというと
昼から雨が降ると天気予報が言うからだ
それなら
降り出す前に少しでもたくさん釣ってやろう大作戦・・・である

 上の写真は眠い目をこすりながら見た仙崎湾だ
 金子みすゞもこの海を見てこの詩を書いたにちがいない



   大漁

   朝焼小焼だ
   大漁だ
   大羽鰮の
   大漁だ。

   浜は祭りの
   ようだけど
   海のなかでは
   何萬の
   鰮のとむらい
   するだろう。

        金子みすゞ 1924年



昨日は雲ひとつない青空だったが
今日の空はうす雲にしっかりと覆われいる
低気圧が接近しているのだ
釣りとしてはこの方が断然釣れるはずなのだが・・

さて
本日の狙いはズバリ
仙崎の根魚(メバル属及びガシラ)だ

 ナニがナンでもルアーで釣らねばならぬ・・ムラタヒデオ大作戦

である
なにしろ昨日は
「釣りたい欲」に負けて釣具屋に走ったからな
今日はナニがナンでも・・

ところが
釣り始めて一時間あまり
アタリの「ア」の字もなければ
根魚の「根」の字もない
これはいったいどうしたことだ
昨夜の長門漁港といい
山口県の魚はルアーがきらいなのか・・

せっかく早起きしてきたのに
これでは意味が無いではないか
そこで
若干やり方を変えることにした
つまり
ヱサ釣りだ
背に腹は代えられない
昨日のブルーシーワームがたくさん残っている
これを使わない手はない

 優柔不断なやつだという声もある

柔軟な対応と言ってもらいたい

ブルーシーワームを付けると・・・
おぉ
一投目から来た
シロギスだ
その後も
投げるたびにナニかがアタリ
飽きない程度にナニかが竿を曲げてくれた
やっぱり
魚釣りは魚を釣らなきゃな・・・


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シロギス/アカオビスジハゼ/ホシササノハベラ
コモンフグ/イトヒキハゼ/チャイロマルハタ アオハタ
ホウボウ/ガシラ/カワハギ



釣ったのは上の9魚種だが
厳密に言うとササノハベラは「赤」と「星」の2魚種に分かれる
したがって全部で10魚種釣ったことになる

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アカササノハベラ

眼の下の褐色線が
放物線を描いて胸びれ基部に達していればアカササノハベラ
真っすぐ伸びて胸びれの上を通っていればホシササノハベラ
釣っているときは特に区別していなかったが
後で冩眞で確認するとわかる

+++++++

釣りをしていると
ちっちゃいおばあさんが向こうからやってきた
まるでゼンマイ仕掛けの人形のように
トコトコトコトコ
トコトコトコトコ

他にも釣人は何人かいるのに
ボクのところへ一直線にやってきて
ニコニコしながらボクの釣りを見ている
じつに楽しげだ

「釣れますか」


訊ねる

「ちっちゃいのばっかりですけど」
「なにが釣れるの?」
「キス、ベラ、フグ、それにハゼの仲間です」
「どれどれ?」
「あ、釣ったら写真を撮って逃がすんです」
「あれ、もったいない」
「そうなんですけどね」
「底で釣ってるの?」
「そうです」
「引っかからない?」

なかなか鋭い質問だ
少しは釣りの心得があるのだろうか
巻き上げて仕掛けを見せる

「ほら、オモリが一番下にあるでしょ」
「ふんふん」
「ハリはここに結んでるので底に引っかからないんです」
「なるほど」
「お母さんは仙崎のひとですか?」
「わたし? そうよ。あなたは?」
「ボクは昨日から旅行で来てるんです」
「へえ、どこから?」
「宝塚です」
「え?」
「あ、神戸の近くです」
「タカラヅカって言った?」
「はい」
「宝塚よく知ってるわよ、むかし住んでたもの、逆瀬川ってとこ」
「え〜〜! ボクいま逆瀬川に住んでるんです」
「え〜〜! ほんとに」
「じゃあ、もともと宝塚の人ですか」
「いえ、生まれは鳥取なの」

鳥取で生まれて
若い頃に宝塚に住んで
いまは仙崎で暮らしている・・
ということらしい
宝塚のことや
仙崎のことや
仙崎の美味いもののことや
金子みすゞの詩のことなどなどを
まるで旧知の友に話すように気さくにしゃべって

「それじゃたくさん釣ってって」


またゼンマイ仕掛けの人形のように
トコトコトコトコ
トコトコトコトコ

帰っていった
見た目とはうらはらに
明るくて爽やかなおばあさんだった

+++++++

正午を知らせるチャイムが港に響くと同時に
鉛色の空から銀色の雨粒が落ちてきた
天気予報すごいな
竿をたたんだ
七時から正午まで
五時間びっしり釣りをした
こんなに一生懸命釣ったのは久し振りだ
歩き回って足と腰が痛い
ああ
ふかふかのベッドで大の字になって寝たい


【本日の釣果】
  シロギス・・・1
  アカオビスジハゼ・・・2
  ホシササノハベラ・・・17
  アカササノハベラ・・・9
  コモンフグ・・・2
  イトヒキハゼ・・・5
  チャイロマルハタ・・・2
  マハタ・・・1
  アオハタ・・・1
  ホウボウ・・・1
  ガシラ・・・1
  カワハギ・・・1
  10 11魚種41匹



この日も
ブルーシーワームのおかげで10種類釣れた
それに日頃あまりお目にかかれない魚も釣れたし
(不本意な釣り方ながらガシラも一匹だけ釣れたし・・)



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イトヒキハゼ


船釣りで一、二度釣ったことがある
鉤を外そうとして人さし指をパックリかぶられた
釣人の指を噛むので「テテカミ」という別名がある
小さな歯が生えているが噛まれてもぜんぜん痛くない
それにしても可愛らしくてきれいな魚だ
色といい
艶といい
海の宝石だ


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チャイロマルハタ マハタ


二、三年前に徳島の日和佐で釣ったことがる
おおはし氏にチャイロマルハタと教わった
今回は2匹釣れた
小さい方(9コマ写真)は朱点が鮮やかで美しいが
少し大きい方は朱点が消えていた
成長すると80cmぐらいになる魚らしい
色といい
艶といい
姿といい
美味そうな魚だ


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ホウボウ


久し振りに釣った
鳴門でチヌのかかり釣りをしていて何度か釣ったことがある
ホウボウとカナガシラは酷似していて判別しにくいが
顔がやや馬面なのでホウボウだと思う
釣れると胸びれを広げて美しい
特に小さい個体は胸びれの青色が鮮やかで美しい
色といい
艶といい
これもまた海の宝石だ
でも
目つきが悪いし
手(胸びれ)が不気味だ
てのひらに乗せるとゴソゴソと歩き回る

+++++++

雨は止みそうにないし
宿に戻って少し昼寝して
昨日の串焼き屋へでもいくかな・・・

by ikasasikuy | 2014-05-21 06:50 | 釣魚小全 | Comments(14)
Commented by ゾン at 2014-05-21 14:37 x
イカさん。こんにちは。

擬似餌ではあきませんか~
ボキならバイオワームで釣ってワームで釣れた~って言えるけどなあ~。

しかし、糸引きハゼは美しいなあ~
ワームやったら釣れそうやなあ~
Commented by ladon at 2014-05-21 15:34 x
おはよごだます
神や仏とは言いませぬが
何かの力の御引き合わせかと・・・
おばちゃんとの風景
何やら、おばちゃんの風体や顔までもが
判るようです
旅の醍醐味が凝縮されてます様で・・・
Commented by ikasasikuy at 2014-05-21 16:40
ゾンさん
こんちわ〜

ネジワームもスクリウテールグラブも
かいもく食いませんねん
透明度が高いけん
ときどきササノハベラらしいのが後ろ付いてくるんは見えてるんですけど
付いてくるだけで食いよりませんねん
バイオワームかガルプやったら
パクッといくかも
ほんで
イトヒキハゼ
口でかいしワーム食うと思います
チャイロマルハタも前はルアーで釣ったし
ササノハベラもワームでよぉ釣れるねんけど
なんせ透明度が高すぎるのがモンダイですわ
ニセモンバレバレやねん
Commented by ikasasikuy at 2014-05-21 16:41
adon師匠
おはよごだます

なんでかわかりませんけど
ボク釣り場でよぉおばあさんにつかまりますねん
淡路島でもしょっちゅう話しかけられます
もしかしたら
他の釣人はみな真剣でむずかしい顔してるのに
ボクだけボーッと釣りしてるから話しかけやすいんかもしれません
それにしても
こんなとこで逆瀬川に住んでたひとに会うとは
ほんまに世間は広いようで狭いです
びっくりして海にはまりそうになりました
Commented by ladon at 2014-05-21 21:07 x
人柄に他ありません!!
Commented by ikasasikuy at 2014-05-21 21:58
ladon師匠
妙齢の御婦人ばっかりです!!
Commented by じゅんた at 2014-05-21 22:38 x
ikasasikuyさん
こんばんわん

仙崎湾の写真
魚たちの写真美しいです

心太
コッパが臭いについては
>"Villani Coppa" ビラーニ コッパ
>豚の頭から腰にかけての部分を使用し
>一部はプロシュートの製法に近く
>一部はサラミに近いという独特の製法によってつくられ
>鮮烈な香りと食欲をそそる甘口の風味は
>他ではまず味わえないことでしょう。
という記述が
このサイト↓
http://www.kyodo-inc.co.jp/food/item.php?c=1
にありました

とにかく臭くて美味いです

あはは
あはは
Commented by ikasasikuy at 2014-05-21 23:12
じゅんたさん
おはよごだます
急に臭いコッパが食いたくなりました

臭くてうまいもん
ニッポン産なら

 琵琶湖名物ふなずし
 伊豆特産くさや
 水戸元祖てんぐなっとう

が三強でせうか
しかし
世界にはもっともっと臭くて美味いもんがあるさうです
スウェーデンのシュールストレンミング(ニシンの缶詰め)
テレビで缶を開けるところを見ました
武器になるほどの殺傷能力があります
イヌイットのキビャックなど作り方を説明するだけで相手を倒せます
支那の臭豆腐は名前で人を殺せます
むかし家でニョクマムの瓶倒して半分ぐらい床に流出させたことあります
半年ぐらい臭かったです
でもフォーにニョクマムを数滴垂らすとうまさが十倍萬です
うふふ
うふふ
Commented by ピケ at 2014-05-22 12:33 x
ええ釣りしてますね~♪
理想的です!

チャイロイマルイハタ:てっきりキジハタやと思いました。ちっこい時はよう似てますねー

テテカミ:名前だけは知ってたけど、ほんまに綺麗やわ!ハゼ好きとしては一回会うてみたいです。
Commented by ikasasikuy at 2014-05-22 21:48
ピケさん
こんにちわ

キジハタとチャイロマルハタ
似てます
どっちも大きくなるし
どっちもたいへん美味しい魚です
チャイロマルハタの名前の由来は
茶色の丸い斑点があるからですが
茶色というより朱色です
英名はオレンジスポッテッドグルーパーで
こっちのほうが
それらしい名前ですね
テテカミ
ほんまに指かぶられました
噛まれたときはびっくりしますけど
噛まれ心地は上々
とても気持ちよかったです
砂地で海藻が所々に生えてるところにいます
漁港では
防波堤の内より外に多いです
狙って釣れる魚ではないですが
今回は狙って釣りました
あは
あは

Commented by おおはし at 2014-06-05 19:58 x
ご無沙汰しておりました。
2枚目のハタ(ちょっと大きい方)ですが、マハタの幼魚です。
http://fishpix.kahaku.go.jp/photos/NR0094/NR0094014AF.jpg
ハタはわかりにくいでね、大きさでも色形が変わりますし…
と言うことで↑はさらに+1種類です。
Commented by おおはし at 2014-06-05 20:11 x
それとまたまたややこしいんですが、↑の1枚目のハタは
アオハタの幼魚のです。
http://fishpix.kahaku.go.jp/photos/NR0000/NR0000449AF.jpg
Commented by ikasasikuy at 2014-06-05 21:15
おおはしさん
ごぶさたしてます

ほんで
どっちもチャイロマルハタとちがう?
ええええ〜〜〜〜
ほんまですか
そうゆえば
大きい方は斑点がないのでへんやなぁと思たんですけど
小さい方はチャイロマルハタと確信してました
まえに(三年前)徳島の日和佐で釣れたチャイロマルハタ
http://ttms.exblog.jp/16971905/

比べてみたら
なるほど
赤い斑点のおおきさがだいぶちゃいますね
チャイロマルハタ
キジハタ
マハタ
アオハタ
アカハタ
ホウセキハタ
ややこしいですねぇ
カンモンハタは見分けられるんですけどね

Commented by ikasasikuy at 2014-06-05 21:20
おおはしさん

ちょこっと訂正しておきました


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