2015年 01月 20日
喫茶店
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喫茶店
LUMIX DMC-TZ30




喫茶店は茶を喫する(飲む)店と書くが
茶を飲む人は少ない
圧倒的主力商品はコーヒーである
つまり
珈琲豆の煮汁を喫する店といっても過言ではない
それならいっそ

 喫豆店(きっずてん)

にすればいいのに・・・
その点
イノダは1947年の創業以来

 イノダコーヒ

である
ヒはヒーとのばさずヒだ
イノダコーヒ
「猪田喫茶店」でも「喫茶イノダ」でもない
ちゃんと主力商品名を前面に押し出した屋号で営業している
えらい
心太

 冷コーあります
 レスカあります

このわざとらしい貼り紙
いま新世界周辺の喫茶店の店先や店内に貼りまくられている
狙いは分かるけれど
露骨過ぎる
魂胆が見え見えだ
これならまだサンガリアの

 みっくちゅじゅーちゅ

のほうが潔い
ボクは冷コーとかレスカという言い方はしないけれど
二十年ぐらい前
和歌山へ釣りに行った帰り
同行者が「冷コー」と注文すると
若いきれいなウェイトレスのおねえさんが

 「れーこーてなんですか」

ときくので
冷たいコーヒーのことだというと

 「ああ、ひやこいコーヒーですね」

と言ったのが
なぜか今も耳に残っている
和歌山では

 冷たい=冷やこい

なのだ
急にそのおねえさんが愛おしく思えた
そしてその日からボクは和歌山弁が好きになった
和歌山弁で

 「昨日、坂道で転んで、自転車が壊れてしまいました」
 「そうですか、身体はだいじょうぶですか」
 「だいじょうぶです」
 「それはよかった」
 「申しわけないですが、あなたの自転車を貸してほしいのですが」
 「あぁ、いいですよ」



 「きんのさかでまくれてのぉ、じてこもじけてもたんよ」
 「そうかえ、かだらどもないけ」
 「きつかいないよ」
 「ほらよかったのぉ」
 「わりけどおまんのじてこかいてほし」
 「さぁかめへんよ」

である
注意点は
「カラダ」は必ず「カダラ」になることだ

by ikasasikuy | 2015-01-20 07:41 | 動物学 | Comments(6)
Commented by ladon at 2015-01-20 10:17 x
おはよごだます
「喫茶店」
コーヒーを出すんやったら「喫珈店」・・・
そうか、申し訳程度に紅茶も出してるか・・・
「珈琲専門店」て看板出してるとこもありますな
印度を何千回も使い廻したカスカスのテーバックみたいに絞り上げたエゲ(ツナ)レスが茶を飲む習慣も奪い取った事で,出来たであろうテールームからきてるんかな
直訳やったら「茶室」やけどね
大和にもお茶飲む習慣や街道には「茶店」てなもんもあり~ので
お茶がメインやった名残かなて
何やら、訳の分った様な、分らん様な
私目の屁理屈でごだました・・・
アハハ

河内・泉州・紀州と続く
「カラダ」=「カダラ」の
言葉文化圏でありますか・・・
巻き舌れ言うと「カララ」になってる事も
多々聞かれまする・・・ハイ
Commented by ikasasikuy at 2015-01-20 12:11

ladon師匠
おはよごだます

仰せの通り
古来からニッポンは茶を喫する文化でしたから
「喫珈店」より「喫茶店」のほうが馴染みやすかったんでしょう
もし
徳川幕府が鎖国をせず
海外の文化を自然に取り入れていたら
江戸中期あたりでは
すでに街道筋に峠の「珈屋」なるものが登場し
明治時代には「喫珈店」「喫豆店」という言葉ができていたと思います
悪いのは徳川です

心太
一日五杯ぐらい飲みます
緑茶よりはるかに多飲してます
そのうち珈琲依存症で倒れると思います

 そのまえにアルコール依存症で倒れるという指摘もある

心太
和歌山弁(紀州弁)はおもしろいです
おなじ近畿地方とは思えぬ味わいがあります
「これ」が「こえ」になります
「家」が「ええ」になります
「これはいい家ですね」は「こえええええやのぉ」です
「おじさん」は「おいやん」です
「おじさんは冷たいざるそばは食べないのですか」は「おいやんひやこいだるそば食べやんのけ」です
もっと不思議なのは
「きょう」のことを「きょうわ」と言います
なぜかきょうのけつに「わ」がついてます
「今日は寒いですね」は「きょうわはさむいのし」です
言葉尻にいろんなもんがつきます
「よし」がつくと
「それぐらい自分でしなさい」は「そえぐらいあがでしよし」です
他にも言葉尻に「ら」「れ」「ろ」「じょ」などがつきます
「もう帰りましょう」は「もういのら」です
「こわれて使えませんよ」は「もじけて使えやんれ」です
「そろそろ行くぞ」は「ぼちぼち行くろ」です
「それはそうですね」は「そらそうじょ」になります
外国語を覚えるより面白いかも知れません




Commented by ladon at 2015-01-20 13:29 x
さいでやすな、その方が格段に面白いと私目も
思います

畿内には諸国から人が流れ込み
一緒にちゅうか当然諸国の言葉も流れ込んで
くる訳で・・・
今の私等が使うてる言葉は、大坂、京やら、大和・紀州・江州・兵庫はもとよりあっちゃこっちゃを捏ね繰りまわして出来上がってるんではないでせうかね

又、戦国時代より領主と呼ばれる
搾取者が、その上の搾取者から、有無を言わさず国替へちゅう理不尽を押し付けられ
領民の一部は、已む無く一緒に連れて行かれ
て・・・
結構、離れた地方(こういう言い方好かんですが)どうしで似通った、或いは同じ言葉(意味も)が存在するのかもですね
Commented by ikasasikuy at 2015-01-20 14:22

ladon師匠
そのとおりです
すべて諸悪の根源は徳川です
ほんで
紀州弁は
最初は漁師(釣り船の船頭)の言葉が
下品で粗野に聞こえたので好きではなかったのですが
わかいきれいなおねえさんがそれを言うと
えもいわれぬかわいさで
とつじょとして好きになりました
親の使う言葉で大きなった女子高生ぐらいの年代がいちばん面白いです


Commented by ゾン at 2015-01-20 18:29 x
やっぱり日本語難しいです。
Commented by ikasasikuy at 2015-01-20 19:12
ゾンさん
そうですね


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