2007年 05月 27日
北からのいただきもの其の参
南信州の渓流釣り師パパラギケーイチローが
三十年ぶりの同窓会と言い訳をしつつやってきたのだが
実はナマズを釣るためであった
貢ぎ物の信州茅野屋謹製上用饅頭を
「此れで何卒宜しく御願いまする」

悪代官烏賊山武威乃助に差し出したものである
「なんじゃ、饅頭か」
「左様に御座りまする」
悪代官が饅頭をひとつ摘み上げると
なんと
上げ底の菓子折りの下から黄金色に輝く金筒の丸蓋がのぞいた
とたんに悪代官の頬が緩んだ
「ふふふ、これは見事な山吹色じゃのぅ」
「畏れ入りまして御座ります」
「その方、そんなに泥水本舗正規モニターになりたいのか」
「ははぁ」
「うむうむ、愛い奴よのぉ」

悪代官は袖の下を懐に仕舞込んだものである
さて
その貢ぎ物こそがこれであった

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  善光寺名物・八幡屋礒五郎七味ごま特大缶 (右は日頃愛用の七味レギュラー缶)

「熱々の白い御飯に御かけ下さりませ」
「なに、熱々の白い御飯とな」
後日、悪代官は熱々の白い御飯に七味ごま振りかけてみた
ところが
少々かけすぎたものか
口の中がヒィーヒィー隊員になった
「これはいかぬな・・・ちとかけすぎたかのぅ」
飯に七味は合わぬ・・・
それに
どうみてもこれはうどん、そばの薬味であるぞ
そこで悪代官は、こんどは熱々のすうどんに振りかけてみた
「おお! おお! これよ、これよ」
七味のピリッとした爽やかな辛味と
たっぷりの白胡麻の豊かな風味とが
見事にかつお出汁に溶け合って口の中に広がるではないか
「ふむふむ、これはなかなかに良いものじゃ」
ゑも言えぬ幸福感に酔いしれる悪代官であった

by ikasasikuy | 2007-05-27 12:41 | 食文化論 | Comments(2)
Commented by パパラギ at 2007-05-27 19:42 x
お気に召されましたようでなによりでございます。
なるほど、うどんですか。
私はヒィーヒィー言いながらご飯、が好みですが
うどんにもばっちりでしょうね。
こっちはうまいうどんが喰えんからなぁ・・・。
Commented by ささき at 2007-05-27 20:19 x
ごっつ気に入ってます
政府は
全国のうどん屋に
七味ごまを置くよう通達を出さねばなりません
もう七味ごまなしでは生きてはいけません
えええものをおおきに


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