2008年 03月 29日
魚福という料理屋のカウンターで独り飲んでいると 突然、隣に座り合わせたオヤジ二人組の客に声をかけられる 「ろちらからおいれれすか」 ああ・・悪いパターンだ かなり酔っている しかも呂律が極めて怪しい Fuji FinePix F30 ろうにゃくにゃんにょが 芋焼酎をぐいぐいやりながら 大声で語りつつ 腹を抱えて笑いつつ 新鮮な魚に舌鼓をうつ そんな活気あふれる大衆的な店だった そして みな キビナゴを口にすると 「うんめなあ」 と言う キビナゴは鹿児島県人にとって 特別な魚なのだろう たしかに ぷりぷりとした食感はいいけれど ボクにはそんなにうまい魚には思えなかった 「ね、瀬戸内海のイカナゴとはれんれんちがうれしょ」 と 酔っ払いのオヤジ たしかに「れんれん」ちがうけれど・・ 多少の辛抱はいるが こういう場所ではナマの鹿児島弁が聞けて面白い 鹿児島では鹿児島のことを「かごんま」という 初めて聞いたボクでも「かごしま」のことだとわかった わかりやすい鹿児島弁だ しかし 何のこっちゃ抹茶に紅茶な言葉も多い 「つがらんね」 「わっぜい」 「むぜ」 「もくりき」 「おやっとさぁ」 うむむ 外国語だ 若いひとはそうでもないが オヤジ級になると訛り具合も半端ではない おまけに酔っているのでますますわけがわからない タイの屋台で飲んでいるようだ さすがに 自分のことを「おいどん」という人はいなかった Fuji FinePix F30 ウチワエビ これが食べたくて鹿児島まで来た 奇怪なカタチをしている 味は絶品だった もっちもちのぷりっぷりだった なるほど 魚でも何でも 不細工なやつほど味がよいというわけだ 店の大将は 「この時期は、なかなか希少なんですよ」 という そのとおりで 前日、何軒か料理屋できいたが どこの店にも置いていなかった 「うちはだいたい入るんですけどね」 なんだか自信たっぷりだ どうやらこの店が買い占めているらしい なるほど ふと じねん親方の顔が浮かんだ 鹿児島には アサヒガニという これまた奇怪なカタチをしたカニがいるらしい さっそく 生きているやつを水族館で見た うむむ・・・ ウチワエビ以上に不細工だ よし こんど鹿児島へ行くときは かならずこいつをやっつけよう そうしよう そうしよう
by ikasasikuy
| 2008-03-29 01:39
| 食文化論
|
Comments(16)
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ぴ
at 2008-03-29 21:36
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あ、うちわえび!
これも一回食べてみたかったのよー! おっちゃん、 ずっる〜い!(((o(>o<)o)))
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ikasasikuy at 2008-03-29 22:56
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じねん親方くん
at 2008-03-30 01:36
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ぢ
at 2008-03-30 01:50
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あ、ほたらこんだは
カブトガニもリポートしてくだはれ。
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ささき
at 2008-03-30 04:11
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じねん親方くんさん
プレデターは上質の身で なんぼでも食えます けろ キビナゴは そうなんです 頭と腸とっただけで 骨付きです 骨はさほど硬くはないんですが やっぱり少し残ります 辛子酢味噌でした 開いて骨とって山葵醤油だったら 印象も変わったかと思います・・ ほかに てんぷらとからあげもいただきましたが 目光のてんぷら食たあとなので 評価は低いです 知恵の悲しみです メヒカリの身のしっとり感とは れんれんちがいました ぱっさぱっさした感じです ワカサギっぽい身でした 大きな声では言えませんが 小さな声では聞こえないので 大きな声で言います イカナゴのほうがうまい!!!
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ささき
at 2008-03-30 04:14
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zung
at 2008-03-30 13:07
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うちわ
数年前に高知の市場の中にある店で食べました ご指摘の通り「むっちりぷりぷり」の「んまんま」でした 失神するぐらい焼酎(ロック・ジョッキ入り)がススム君でした 昨日 アスパラやふきのとうや茗荷なんかと一緒に サヨリを天麩羅にしたのですが あの独特のホクホク感覚はやはり素晴らしかったです 卒倒するぐらい日本酒(冷・コップ酒)がススム君でした 一昨日はガシラでアクァパッツァしました コクのある良い出汁にパンを擦り付けると 涙が出るぐらいワイン(白の箱ワイン)が進む君でした そろそろこのあたりで失礼いたします
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ささきんぐ
at 2008-03-30 15:16
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zungさん
ウチワで失神 サヨリで卒倒 ガシラで感涙 いや さすがです 「筆舌に尽くし難い」 などと 誤摩化さぬところが素晴らしいです そうですか ウチワヱビ 高知で食いましたか おそれいりました 希少なヱビとは言え 値段はイセヱビよりはるかに安いですからね 料理屋で 一匹まるごとさばいてもらって きれいに盛りつけてもらって 2000ヱンしません 見た目がナニなので 祝いの膳などには不向きな分 コストパフォーマンスが高いのでしょう ぶさいくなおかげです ありがたいことです
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のら羊
at 2008-03-30 17:54
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あ、ぱっちん海老や!
た、食べたい 鹿児島、枕崎に毎週通っていたころ、アサヒガニをよく買って帰りました 嫁の大好物でした 天文館に種子島出身の友人のやっている小料理屋があります 秋口になると首折鯖や秋太郎のおいしい季節になり、焼酎のお湯割で楽しみました きびなごもいいですが私はどちらかと言うととびうお派でございます
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angling-net at 2008-03-30 20:10
のら羊大兄
ばっちんヱビて? ウチワヱビをバッチンガニというらしいことは知ってましたが ヱビとカニは違うものですから バッチンヱビというべきでしょうね ほんで なんで枕崎に毎週? なにやってたんですか? あ そのアサヒガニ それをこんど食うつもりです 嫁の大好物て おばばさまのこと? ほんで ほんで 天文館の種子島出身の小料理屋 まだあるんですか? ゆうてくれたら行ったのに ほんで 首折れサバは有名ですね 秋口ですか ちうことは9月頃? ボクはたいがい水割りですねん焼酎 しかし 大兄はいったいナニモンなんでしょうねえ
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ごるご十三番弟子
at 2008-03-30 22:56
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さきほど、 wogeyと熱帯魚屋巡回してたのですが、
アサヒエビ売ってました。くいてぇ、とつくづく思いました。 >zungさん サヨリの天ぷら、旨いっすよね。昨年末釣ってきた在庫(Not干物)が あと少し残ってるので、さっさと天ぷらにしないと。天ぷらくっちゃうと そのまま焼いて食おう、とか思わないですわ。 #今日はコウイカで酔っ払い
>大兄はいったいナニモンなんでしょうねえ
「げてもん」でおます 枕崎の清掃工場の計画~施工管理まで足掛け5年ほどやってました で、施工管理のときは週1回大阪からほとんど日帰りで通ってましたわ 天文館の小料理屋、「とび梅」っていいます まだやってますよ http://nttbj.itp.ne.jp/0992241518/index.html
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ささき
at 2008-03-31 11:08
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大兄
なんと 枕崎で仕事してはったんですか! それは知りませなんだ ほんで 「とび梅」 おぉ その前はにさんべん通ってます 「旭蟹蕪蒸し」 うむむ こんどはここでこれですね ぜひごいっしょしましょい
ご、ご一緒したい...
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ささき
at 2008-03-31 20:47
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ikasasikuy at 2010-08-13 12:47
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