2007年 04月 30日
oil which isn't oily
蒸篭はseiroと読む
読んで字の如く食材を「むすかご」だ
毎日、小籠包や焼売を食べているわけではないのだが
なぜか家には大中小と三種類の蒸篭がある

仕舞寸法もこのままなので
使わないときは極めて嵩高くて困る
ロシアのマトリョーシカ人形のような構造なっていたらよいのだが

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さて
今日はいよいよ(いよいよというほどのことでもないが)
鰆を清蒸魚にする
鰆はsawaraと読む
読んで字の如く春の魚だ(冬の方が脂が乗って美味いけど)
魚ヘンに春と書くのは
春に産卵で接岸するので漁がしやすいからだろう

さてさて
油だが
清蒸魚用には油っこくない油が合う
つまり
oil which isn't oily だ
そこで
豪州を旅行中の Kenneth.Kさんからは紅花油を
じねん親方にはグレープシードオイル(葡萄種油)を教えてもらった

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さっそく油問屋、備前屋で買い求める
どっちもふつうのサラダ油よりかなり高価だ
まあ高いと言ってもたかが食用油だ
おどろくことはない

グレープシードオイルはこのまま使わない
大蒜、生姜、唐辛子、葱、セイジ、マジョラム等の生香草を入れて
油に香りをつけてから使う
出来たものをフレーバーオイルというらしい
出来るのに数日かかるのだ

したがって
今日は紅花油を使って清蒸魚を作る
ふつう清蒸魚は白身魚を使うがサワラは赤身魚だ
なぜ赤身魚を使うのか
特に理由はない
サワラが好きだからだ

サワラは切り身だ
一匹まるごと蒸そうと思えば直径三尺の蒸篭が要る
もちろん家にそんなものはない
魚屋で切り身になったものを買い求める
紹興酒と醤油で軽く下味をつけておく

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清蒸魚の下準備をしつつ味噌汁を作る
藤枝梅安は複数の具の入った味噌汁を嫌うがボクは逆だ
牡蛎と茎若布に白髪葱(剛毛だが)を刻んだあとの芯を入れる

蒸すこと十分
蒸篭のふたを開けると真白な湯気とともに
針生姜(畳針ほどあるが)の良い香りが漂う
そこへさして
煙が立ち込めるまで熱した紅花油を回しかける
「じゅじゅじゅじゅじゅじゅっ」
香ばしい香りと煙が立ちのぼる

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酒はなんでも合うが
今日はザ・グレンリベット12年のハイボールである
タンサンはもちろんウィルキンソンだ

とりあえずひとくち
う・・・うまい!
た・・・たまらぬ!
予想通りサワラの清蒸魚はイケル
世界中の清蒸魚ファンに強力おススメだ


読み返してみると
まるで料理ブログになっておるではないか・・・
これはいかぬな
以後少し慎む

by ikasasikuy | 2007-04-30 20:06 | 食文化論


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