2006年 10月 26日
明石の飯蛸釣り
東の空に朝の気配が漂いはじめるころ
ボクは海峡の上にいた
イイダコ釣りだ
今日は初めてのイイダコ釣りだ
潮がいいときは三桁釣れるという
しかし
「今日の潮は最悪やな」と船頭は言う

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明石海峡の夜明け


明石海峡の釣りは小潮まわりがよい
大潮のときは潮の流れがはや過ぎて釣りにならないのだ
今日は大潮だ
見事に大潮だ

しかし
釣り始めてすぐ
イイダコは乗った
マダコのようなはっきりとした「乗り」はないが
水深10mの浅瀬で釣るので
イイダコの「乗り」は手に取るようにわかる

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同じ道具を使っても
釣れるヒトにはポコポコ釣れ
釣れないヒトにはまったく釣れない
イイダコ釣りというのはそんな釣りのようだ
なにかがちょっと違うだけなのだが
釣果は大きく違ってくる
隣の釣り人は気の毒なほど釣れない

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西海丸船頭オリジナルのイイダコジグ


「これはな、わしがこさえたんやで」
西海のオヤジの言によると
試行錯誤の末「このカタチとイロ」になったという
見事にシンプル&チンプである
こんな単純で陳腐なジグをイイダコが抱くのかと思うと
釣りをしながら笑いがこみ上げてくる

朝1時間
昼2時間
正味3時間の釣りだったが
68ハイ釣れた
船頭は
「しおがいっとんのによう釣ったなあ」
と褒めてくれる

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大きいので130g、最小は20g


イイダコは漢字で「飯蛸」と書く
卵が「飯」のようだからだ
しかし
今のイイダコには「飯」は入っていない
イイダコが抱卵するのは冬から春にかけてだ
その時期のイイダコは最高にうまいらしい

刺身
天麩羅
から揚げ
たこめし
おでんだね
いろんな料理法があるが
定番は「甘辛煮」だ

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水1、醤油1、酒1、砂糖少々でコトコト煮る
酒の肴によし
惣菜によし
芋焼酎が芋焼酎がススムくんなのだ

by ikasasikuy | 2006-10-26 13:56 | 釣魚小全


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