2006年 10月 14日
らんめん
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ナマズ川の近くにある「らんめん」がリニウアルオープンである
5ヶ月ぶりに行ってみる
カウンター席が少なくなってテーブル席が増えている
店構えもラーメン屋とは思えぬ高級感が漂っている

味はどうかというと・・・
ああ
同じだ
麺は文句なしだが
スープがやっぱり決定的にダメだ
だだがらくてまったく飲めないスープだ


開高健師が少年の頃
ロンドンの街角で食べたフィッシュアンドチップスのうまさが忘れ得ず
いつかまたフィッシュアンドチップスを食べたいと長年思い描いていたという
晩年、ロンドンを訪れる機会を得たときに
同じ店でフィッシュ&チップスを買って食べたという
当時と同じように公園のベンチに座り
フランスのエロ新聞に包み直して頬張ってみたところ
これがさっぱり美味くなかったという
パサパサしてとても食えたものではなかったという

歳を重ねるにつけ美食の限りを尽くしてきた舌は
少年の頃
あれほどうまいと思ったフィッシュアンドチップスを
うまいとは思わなくなってしまっていたらしい
師はこれを「知恵の悲しみ」といった

果たして
ボクが25年間食べ続けてきたラーメンもまた
知恵の悲しみなのだろうか
たしかに
最近はラーメンに食指が動かない
頭のなかはカレーうどんが渦巻いたりしている
しかし
ボクの舌はそれほど飽食の限りを尽くした覚えはない
それに味がおかしくなったのはこの二、三年の間だ
それまでは変わらず美味かったのである

代が変わって味が変わる
食べ物屋にあるまじきことだが
じっさいよくあることだ
ところがこの店
以前にも増して繁盛しているのだ

不思議である

by ikasasikuy | 2006-10-14 16:23 | めん類学


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