2006年 08月 18日
修行明け 三宮の皆様食堂で麦酒を一本飲んでから 新開地へ行く 連日の猛暑のなか 木陰でホームレスたちが麻雀卓を囲んでいる 麻雀をする四人とそれを見物する数人 全員ホームレスだ 「時間は永遠にあるんだぞ」 そんな声が聞こえてきそうな気がする 目が半分いってしまっているけれど 頭のとんがり具合はビリケンさんである 長袖のカッターシャツに作業ズボン 白い靴下に女物の雪駄 彼なりの正装であろうか 社会の窓(昔はよくそう言った)が少し開いている 新開地劇場 久しぶりに大衆演劇を見ようとやってきたのだが なんということだ 今日に限って休館である 恋川純弥劇団 劇団員になにかトラブルがあったのか それでも 入り口には妙齢の女性が十人余り 地べたにゴザを敷いて順番取りに座り込んでいる 劇団の追っかけだろう みなボクより少し先輩の方々だ なかに綺麗に着飾った女性が一人 携帯カメラではり紙を撮っているボクを見て微笑んでいる 「今日はご覧になれませんわよ」 「久しぶりに見に来たんですけどね」 「あら残念だったわね」 デビ夫人をも少し若くしたような 沢口靖子をも少し老けさせたような美形である 「明日の公演のために並んでるんですか」 「そうなのよ」 「前売り券はないんですか」 「ないの」 「ご、ごくろうさまです」 「あなたもお並びになれば」 「あはは、また来ます」 時計を見るとまだ11時 明日の12時公演のために徹夜で並ぶそうな 誠にご苦労様なことである
by ikasasikuy
| 2006-08-18 17:33
| 大衆社会学
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