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2007年 03月 31日
橋ものがたり2
2ボクにとって「橋」といえばこの橋だ
明石海峡大橋

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完成して9年になる
いまも世界最長の吊り橋である
建設当初は3910mだったが
完成時には全長3911mになっていた
阪神淡路大震災で
地盤がズレて全長がさらに1m伸びたらしい

橋ができるまでは
淡路島へ釣りに行くのに3時間(甲子園フェリー経由)以上かかっていた
それがたったの40分でいけるようになった
なんどもこの橋を渡った
なんどもこの橋の下をくぐって釣りをした
飛行機の窓からこの橋を見下ろしたこともある


この橋が完成したとき
橋の渡り初め式があった
明石から淡路島の岩屋までを歩いて往復するのだ
ボクは
ドクター山本のたっての希望で
体が不自由になったドクターの手を引いて
歩いて橋を渡ることになった
身体障害者は健常者の同伴が必要らしかった
片道4キロの橋を
4時間で往復しなければいけなかった
橋は思いのほか急坂だった
車で走っているときには感じないが
驚くほど急勾配なのだ

途中
ドクターがくたばりかけた
橋の上で大の字に倒れて動けなくなった
誰かが通報したのだろう
待機していた明石市消防本部の救急車が駆けつけてきた
「だいじょうぶですか」
「だいじょうぶです」
ドクターは首だけ起こしてこともなげに答える
「あなたが引率の方ですか」
「そうです」
「病院へ行かなくていいですか」
「本人の意志に任せます」
「本当にいいのですね」
「たとえくたばっても本人の意志ですから」
「わかりました」
救急隊は引き上げて行った

ボクらはまた
ヨロヨロ、フラフラと歩き始めた
しばらく歩くと
またドクターがくたばりかけたが
こんどはだれも救急車を呼ばなかった

ようやく
岩屋の折り返し点に着いたとき
すでに3時間が過ぎていた
折り返し点にいた係の人が
「時間がありません、バスに乗ってください」
と誘導していた
バスは途中でリタイヤした年寄りや小さな子供連れで満員だった
ボクはドクターに
「バスに乗りますか」
ときいた
「いや、歩いて戻ります」
「あと1時間しかありませんよ」
「行けるところまで行きましょう」
「わかりました」
ボクらがバスに乗らずに歩き始めようとすると
係の人があわてて
「もうじきゲートが閉まります、バスに乗ってください」
という
ドクターは
どうしてもバスはいやだと駄々をこねた
係の人が説得したが
ドクターは頑として首を縦に振らなかった
バスは出てしまった
そしてボクらは淡路島で降ろされた

淡路島で強制的に上陸させられたボクらは
岩屋から播淡汽船に乗って明石へ戻った
日は西に傾いていた
船着き場の近くで
ビールを飲んで穴子丼を食べた
くたびれた
ドクターはもっとくたびれただろう

歩いて往復する夢は断たれた
しかし
世界一長い明石海峡大橋を
歩いて渡ったということは事実だ

by ikasasikuy | 2007-03-31 15:26 | 文化人類学
2007年 03月 30日
橋ものがたり
藤沢周平「橋ものがたり」
ひとつの橋の上をいろんな人生が行き来している

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昨日
tmに「橋ものがたり」のことを書いた
ふと
また読んでみたくなった
さっそく修行帰りに本屋に立ち寄った
この本を買うのはこれが三回目だ

一冊は読んだあとどこかにしまい込んだ気がする
どこにしまったかは定かでない
もう一冊は面白から読めと誰かにくれたと思う
誰だったかは定かでない

帰りの電車で読みふける
危うく逆瀬川で乗り過ごすところだった
バスの中でも読みふける
危うく西山住宅で降り損なうところだった
面白い
いやじつに面白い

はたして
読み終えたとき
五十四歳のボクは泣くのだろうか・・・

by ikasasikuy | 2007-03-30 15:28 | 江戸文化
2007年 03月 29日
蝉しぐれ
藤沢周平「蝉しぐれ」
江戸時代のさむらいの話である

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「せつなさ」とはどんなことか
「いさぎよさ」とはどんなことか
そういうことを
流れる文章で綴り上げた時代小説

たかが時代小説
されど時代小説


十年ほど前
電車の中で藤沢周平を読んでいて
思わず涙したことがある
目にゴミが入ったふりをして
ごまかしたことがある
「橋ものがたり」
だった

by ikasasikuy | 2007-03-29 15:31 | 江戸文化
2007年 03月 28日
I am a rock
夜中の一時過ぎ
ヱンドレス森下と淡路島へ行く
狙いはもちろんメバルだが
どうしたことか
そのメバルが釣れない
そんなハズはないハズだ
という見方もあるが
じつは
こういうことはよくあることなのだ
そうこうするうちに
夜が明けてきた
淡路島をぐるっと半周した我々は
育波という港で夜明けを迎えた
ここで釣れなければ
淡路島のメバルは絶滅したといっても過言ではない
そして
ヱンドレス森下が15cmぐらいのメバルを一匹釣った
小学生のように喜ぶエンドレス
しかし
ボクの竿はいっこうに曲がる気配がない
ボクは少し焦っていた
いや
大いに焦っていた
片目が開いたヱンドレス森下は
安心してか
自動販売機で熱い珈琲を出して
旨そうに飲みながら運転席のシートを倒した
ボクはというと
それを横目で眺めながら
まだ
竿を持って港をウロウロしていた

六時半
周囲の景色がくっきりと朝空の下に浮かび上がっていた
完全に夜が明けた
ああ
ボーズか・・・

思ったそのときだった
「ゴツン!」

きた!

釣れた!


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電光石火の早業でワームをひったくっていった「ネウ」22cm
(FujiFinePixF30)


アブラメだ
標準和名はアイナメだ
東北地方では「ネウ」と呼ぶ
根の魚という意味だろう
石巻の餌釣師たちはみなこれを珍重し狙っている

本命のメバルではないけれど
贅沢を言ってはイケナイ
ボーズは免れた
わはははは
ほっとしていると
また
「ゴツゴツ!」

きた!

釣れた


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糸を鳴らせて竿を曲げた立派な「ベッコウゾイ」15cm
(FujiFinePixF30)


こんどはタケノコメバルだ
標準和名もタケノコメバルだ
東北地方では「ベッコウゾイ」と呼ぶ
体の模様がべっ甲のようだからだろう
牡鹿半島のルアー釣師たちはみなこれを珍重し狙っている

東の空に朝日が昇った
さあ
帰ろう
帰ろう
帰ってゆっくり寝よう

by ikasasikuy | 2007-03-28 15:37 | 釣魚小全
2007年 03月 27日
rod making
暇に任せて
タナゴ竿を作ったりしている

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四尺四寸六分五本継
(FujiFinePixF30)


タナゴ竿は細くて短いので案外簡単にできる
材料はそこらへんにはえている竹だ
じゅうぶん乾燥させた竹を
短く切って継ぎ竿にする
今回は印籠継ぎにしてみる
この竿
手元から二本目を抜けば
三尺六寸九分の短竿にもなるすぐれものである
穂先はソリッドグラス
カシューの「濃黄」を塗ってみたが
目をむく
暇を見て塗り直そう

昔々
ドクター山本から
ガシラの穴釣竿の作り方教わった
山に入って竹を切るところから教えてもらった
ドクター山本直伝のノウハウを活かせば
もっといろんな竿が作れる気がする
まあ
暇があればの話だが


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三尺六寸三分四本継
(FujiFinePixF30)


これはまだ未完成品だ
短竿なので穂先も竹にしてみた
竹は遠火で炙りながら一直線に矯めるのだが
あまり真っ直ぐにすると味わいがない
これぐらい曲がっている方が面白いのである

こんどの休みが楽しみだ

by ikasasikuy | 2007-03-27 15:35 | 美術工芸
2007年 03月 26日
drink with my daughter
日が暮れて

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逆瀬川で娘と飲み歩く
飲みつつ
ふと
思考回路がボクと同じなことに気づく
父娘というのは
どこかにているところがあるものなのだ
なるほど
これが
いわゆる血が騒ぐというやつか


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BAR TSRM
(FujiFinePixF30)



いや
まてよ
まて
まて
血が騒ぐ・・・はおかしいな

そうか
ちがった
ちがった
それも言うなら「血は争えない」というやつだった
うむ
血は争えないぞ
わははー
少し酔っているかも


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割烹「川上」
(FujiFinePixF30)


箸の持ち方を教えておいてよかった

さて
娘をお持ちの皆さん
うちの娘に限っては・・・と
お思いでしょう
わはは
わはははははー
(試聴=http://www.muzie.co.jp/cgi-bin/artist.cgi?id=a035631)

ドクター山本
ヱンドレス森下
じねん親方
和田山の蓑吉
バビロンさん
散髪屋はん
いのちゃん
木下さんちゃん
クボコイチ
横山会長
がちゃこさん
はやまさん
ノビーさん
パパラギさん
まさごさん
ポーク野田
福井串カツ
ミズハシカチヒロ(これはゆうたらあかんのか)
どみんごふらみんご川上んご
西区アオシマさん
テープ屋隊長
たつみさん
(ヤスさん?)
 ・
 ・
 ・
ずーっととばして
 ・
 ・
 ・
おがわだいちゃん
ゾンマサ
DOZさん(まだ5ヶ月や)
(名前が挙がっていない方で、うちにもおるわいという方、乞う連絡)

娘を持つ父親は
つらいぞ
つらいけどがんばれよ
がんばれば
いつかいいことある・・・かも

by ikasasikuy | 2007-03-26 22:22 | 大衆社会学
2007年 03月 25日
pachinko
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阪急十三駅前 パチンコ「百万弗」
(FujiFinePixF30)



パチンコ屋へ行かなくなって20年以上になる
高校時代には立派に補導歴もある
パチンコで生計を立てようと考えた時期もあった
それが
ぷっつり止めた
釣りが面白くなって
ぷっつり止めた
パチンコ屋に行く時間があるなら
バス釣りに行く方がはるかに面白かった

そういえば
パチンコ屋に住んでいるのではないかと言われた
あのヱンドレス森下でさえ
釣りをするようになってパチンコに行かなくなった
思うに
釣り人でパチンカーという人は
ほとんどいないのではないだろうか


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滋賀県近江今津のパチンコ屋
Rollei35t




 パチンコ~ランランブルース
 
   パチンコ パチンコ パチンコに行くのさ
   パチンコ パチンコ パチンコに行くのさ
   今日もパチンコ 明日もパチンコ

    仕事終わってらんらん
    服を着替えてらんらん
    靴を履いてらんらん

   パチンコ パチンコ パチンコに行くのさ
   パチンコ パチンコ パチンコに行くのさ
   仕事終わって 今日もパチンコ


                     憂歌団



なるほど
一応
仕事はするんや

by ikasasikuy | 2007-03-25 22:15 | 大衆社会学
2007年 03月 25日
いつもの川 其の十六(タナゴは谷の鶯)
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by ikasasikuy | 2007-03-25 18:07 | 釣魚小全
2007年 03月 24日
me and the rockfish
暇に任せて
根魚道具を作ったりしている

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これは
ドクター山本直伝のガシラ用ブラクリ仕掛けだ
チヌ鈎3~4号をタコ糸12号に結び
中通しナツメ型の3~4号に通す
三十年来まったく変わらないスタイルだ
この仕掛け
キャスティングにも使うが
もっぱらテトラポッドの穴釣りに使用する

ところで
「テトラ、テトラ」と釣り人が呼んでいる波消しブロックだが
公式文書等では「コンクリート製消波ブロック」と記さねばならない
じつは「テトラポッド」というのは登録商標名だ
「テトラ」という言い方は
コピー機のことを「ゼロックス」と呼んでいた一昔前のオヤジとおんなじだ
彼らはコピーすることを「ゼロする」などと言っていた
ボクはその都度
「ゼロてなんです?」ときいた
するとオヤジたちは
「ゼロはゼロやないかい」
と、憤慨して言ったものだ
もうとっくに定年退職した人たちだ

テトラの穴(隙間)は入り口は狭いが奥は深く広い
そこへさして
オキアミやイカの短冊をつけたくだんの仕掛けを
スルスルスルと落とし込むのである
すぐに底に着くが
軽くしゃくるとさらに1mほど落ちる
大物ガシラは一段深いところに居ることが多いのだ

「コツン」という前アタリ
「ゴツゴツゴツ」という本アタリ
すかさず合わせると
短い竿はギュイーンとしなって満月に・・・
テトラの穴という小さな世界だが
釣りの醍醐味は十分に味わえる

ドクター山本直伝のテトラの穴釣り
こんどの休みにでも行ってみるかな

by ikasasikuy | 2007-03-24 22:18 | 漁具概論
2007年 03月 23日
逆瀬川
うどんの「三好」がなくなって
広島焼きの「ほり川」がつぶれて
もう
うまいものを食わせる店など皆無に等しいボクの町の駅前だ
駅ビルから「西武」が撤退して
さらに「ジャスコ」が撤退して
ますます寂びれていくボクの町の駅前だ

それでも
中にはちょっとマシな店もないではない
カレーとアウトドア料理の店「オフロード」
アウトドア料理て?
まあ
キャンプ料理だと思えばまちがいない

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どう詰め込んでも二十人も入れない狭い店内は
いつも大勢の客で賑わっている
グルメ雑誌にも紹介されたらしい
ここのカレーライスはたしかにうまい
サフランライスと塩昆布の取り合わせも絶妙
この店
もう二十年ぐらい通っているが
飽きない

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日替わりランチメニュー
豪華さはないが味で勝負である
「あ!」
「あかんがな!」
「半熟の目玉焼きが入ってるがな!」
「なんやこれ!」
「つ・つらい・・・」
「ああ」
「ビーフシチュウにしといたらよかった」

悔やんでも悔やみきれない昼下がり

by ikasasikuy | 2007-03-23 22:20 | 食文化論