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2009年 07月 31日
Baleine, a l'aide!
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クジラがくるというので
水菜を用意して待っていたボクである
ところが
きたのは鯨肉ではなく
クジラが主人公の絵本だった

1ページ目を見開くと
なんと
作者のサインが認められていた
おまけに
「雪さんへ」
と添えられていた
ボクは
はりはり鍋のことなどすっかり忘れて
なんだか
ウキウキした気分になった


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くじらさん たすけて
E-410



書かれている文字は
フランス語のような気がする
23カ国語を読み書きするボクにも読めないことばだった

 ウソをつくなという指摘もある

ウソじゃありゃせん
ほんまじゃで
23カ国
つまり・・・
大阪弁、神戸弁、京都弁、播州弁、阿波弁、広島弁、岡山弁、和歌山弁、福光弁、仙台弁・・・

文字は読めなかったが
ストーリーは完ぺきに理解できた

 対訳がついていたからだという指摘もある

ストーリーは単純明快だった
クジラが竜巻から海の生き物たちを守るという話だ
単純明快な話だが
読んだら感動で涙が止まらなくなる
ボクは朝まで泣き続けた

 ウソをつくなという指摘もある

クジラは大きくてやさしい動物だ
それなのに
水菜といっしょに炊いて食おうとしたボクだ
なんという極悪非道だ
ボクはもう二度と
はりはり鍋を食べないと誓った

ちっちさんありがとう


むらかみひとみ's photostream

by ikasasikuy | 2009-07-31 20:33 | 文学 | Comments(4)
2009年 07月 30日
夜市
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E-410



アジアの区々には
どこにでも大なり小なり夜市があって
庶民のささやかな楽しみのひとつになっている
人混みの嫌いなボクも夜市だけは別で
夜市が開かれていると聞くとわくわくしながら出掛ける

中でも台北の士林夜市(スーリンイエスー)はハンパではない
通りを超え
街角を曲がり
路地裏を抜けて
その先まで延々と続く超巨大屋台村だ

商魂たくましいチャイニーズたちが
美味しいものから
怪しいものまで
ありとあらゆるモノを路上に並べて売っている
しかも
ニッポンの縁日や夜店のように
定まった日だけというのではない
年がら年中
毎晩々々なのだ

日が暮れはじめると
どこからともなく屋台が出現する
狭い歩道を占拠し
やがて車道にはみ出す
裸電球に煌々と照らし出された屋台からは
煮たり
焼いたり
蒸したり
揚げたり
炒めたりする強烈な臭いと煙がが立ち込める
一種独特の熱気が充満する

すると
まるでアリの巣穴を突ついたかのように
人が這い出してくる
地下鉄の穴蔵から
あるいは乗り合いバスで
あるいは5人乗りのスーパーカブで
押し合いへし合い
灯りにたかる蛾のように集まってくる
その数たるや大量発生するイナゴの群れ以上だ
ひとびとはみな
嬉々として飲み、食い、値切り、冷やかし
そして笑う
この国の
このエネルギーを目の当たりにしたら
決してこの国を相手に戦争をしようなどとは思わないだろう

しかし
それが
朝になると跡形もなく消えるのである
あれだけ道に溢れていた屋台も人も
鼻を突くあの臭いも煙も
みごとに霧散しているのだ
屋台の「や」の字もなければ
ひとの「ひ」の字もない
町も道路も普段の平静を取り戻している
この切り替えの早さには畏れ入る


年に一度
夏の平日に一日だけ
神戸元町商店街でも夜市が行われる
どんなものなのか
まだ一度も行ったことがない
一昨日もその日だったが
修行日と重なって行けなかった
今年こそは
今年こそは行ってみようと思いつつ
また
一年が過ぎる

by ikasasikuy | 2009-07-30 19:55 | 大衆社会学 | Comments(2)
2009年 07月 29日
アイスクリン
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アイスクリン。
E-410



夏と言えば
アイスクリン。だ

アイスクリームではなく
アイスクリン。だ

子供の頃
自転車の荷台に桃太郎旗を立てたおじさんが
どこからともなくやってきて

 「アーイスクリン。」
 「アーイスクリン。」

と、
まのびした売り声で
町々を売り歩いた「アレ」だ

ボクらは額に汗を光らせながら
しっかりと十円玉を握りしめていた

ざらっとした舌触り
あっさりした仄かな甘味・・・「コレ」だ

あこがれのアイスクリン。
ゆめのおやつアイスクリン。

いまはカップだが
当時は食べられる円錐形のコーンだった

by ikasasikuy | 2009-07-29 21:36 | 食文化論 | Comments(6)
2009年 07月 28日
明石海峡を釣る2
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2キロ超級のタコを釣る堀部氏(べーやん)
μ760



見よ!
これが明石の巨ダコだ!

釣ったのはべーやんだ
「数」は釣らないが「型」を釣るので有名なべーやんだ
地球を裏返す強烈な「アワセ」で一世を風靡したあのべーやんだ
知ってるひとは知っている
知らないひとは覚えてね

相変わらず
海峡のタコは絶好調だ
連日驚異的に釣れ続いている
しかし
釣れないひとも居ないわけではない
たとえば
ヱンドレス森下
早い話が絶不調だ
今日も55対30でボクの圧勝だ
これで対戦成績は2勝2敗1引き分けになった
しかし
なぜ今までこんなヘタレな男に負け続けていたのだろう
不思議だ

今日は弟子のごるごも参戦した
納得いかないと言いながら
そこそこ釣っていた
さすがはボクの弟子だ
何ばい釣ったかは定かではないが
ゾンマサ越えは果たしたにちがいない
何を釣らせても器用な男だ
この次は50パイ越えも夢ではない


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余裕の笑顔のごるご十三
μ760



海峡のタコ
盆まで釣れ続くであろう

ついに念願の50ぱい超えを果たしたボクは
やっぱり飽き性なのか
タコは少々食傷気味である
はやくも別の釣りがしたくなっている

by ikasasikuy | 2009-07-28 17:21 | 釣魚小全 | Comments(21)
2009年 07月 27日
ニンジン
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ニンジンの花
Fuji FinePix F33Z WP



だれが植えたのか
修行場の花壇に白い花束
このブーケの長い長い茎をたどると
一本の赤い根に行き着く
ニンジンだ

実は
ニンジンの花を
この歳になるまで見たことがなかった
いや
見たはずだが
ニンジンだという認識はなかった

そういえば
ダイコンの花も
ゴボウの花も
じっくり見たことがない

ゴボウの花はずいぶん艶やかで美しいらしい

by ikasasikuy | 2009-07-27 23:55 | 植物学 | Comments(2)
2009年 07月 26日
なつうどん
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朝ざるうどん
E-410 / 35mm F3.5



夏の朝はざるうどんだ

朝まだ暗いうちから
早起きをしてうどんを打つ
打ち終わったら生地を寝かせなければいけない
その時間を計算して早起きするのだ
早起きした分
うどんは美味しくなるのである

ただし
わが家では
冷凍庫から「冷凍讃岐うどん」を出してきて
解凍するだけだ
5分もかからない
はっきり言って手抜きだ

ざるうどんには
おろし生姜が必須だ
土生姜は必ず食べる直前におろさなければいけない
チューブに入ったやつなど論外だ
あとは
浅葱でもあれば文句なし

しかし
うどんというのは
米のめしとちがって腹もちが悪い
さっき食べたところなのに
もう腹がへっている
そういえばぼちぼち昼どきだ

ひきつづき
昼もざるうどんだ
暑い夏の昼はこれにかぎる
ああ
ざるの乾く暇がないのだ

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昼ざるうどん
E-410 / 35mm F3.5


そろそろ食い物ネタも尽きただろうというウワサもある

いやいや
なんのなんの

by ikasasikuy | 2009-07-26 16:40 | めん類学 | Comments(10)
2009年 07月 25日
礼状
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E-410


とある兄弟に
けん玉をプレゼントした
心あたたまる礼状が届いた

礼とは礼を尽くす心である

兄の大空くんは横書きで
とめけんやひこうきなど
上達の状況を詳細に述べてくれた

弟の秋くんは縦書きで
大きなけん玉の玉を
みごとに赤く塗ってくれた

絵も文章も
すばらしい
いや
じつにすばらしい



by ikasasikuy | 2009-07-25 19:39 | 文化人類学 | Comments(2)
2009年 07月 24日
Nabeta Green
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えだまめ on the Nabeta Glass.
E-410 / 35mm F3.5



えだまめはビールの友といわれるが
そんなことはない
清酒にも焼酎にもウヰスキーにもあう
珍しいところではジン、ウオツカ、ワインもイケる
要するに何にでもあうのだ
近頃は泡盛だ

 ただの酒飲みじゃないかという指摘もある

ところで
このグリーンのナベタガラス
グリーンといっても縁とスポットだけだが
この器にあうのは
こんな色の食材だと思う
器の周囲に配された小さなグリーンのスポットを活かすには
細心の注意を払わねばならないのである


ミドリというのは
やさしそうな色でいて
そのじつ相手を選ぶのである
たとえば
サクランボやトマトなどをのせると
まるでイタリアの国旗みたいになってしまう
いわゆる「目をむく」のである

 一部、いちごやトマトがあうとおっしゃる妙齢の美しい女性もおられるが
 あえてここは自説を押し貫こうと思う次第である

もちろん
国旗は遠くから見てもそれとわかる必要があるので
「緑」「白」「赤」の三色旗は
そういう意味で優れた配色だ
それに「赤」は食欲をそそる色だ
しかし
緑の器にのせる食材としてはすこしちがう
心が安らぐ配色でないとイケナイ
・・・と思うのだ


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          E-410 / 35mm F3.5


キウイヨーグルトだ
キウイフルーツのなんともいえないシブいグリーンと
ツブツブとした黒い種のコントラストはどうだ
予想どおり
これがこの器にあう
King of the ingredients to match this glass plate. だ

 無理に英語で言わなくてもよいという指摘もある

ほかに
胡瓜の浅漬け
コシアブラの天ぷら
ゴーヤーチャンプルー
などもあうと思う

プロフェッショナルが作った料理をのせるならば・・・

ささげの味鰹和え
ワカメのカクテルソース
そらまめの冷製パスタ
葉山葵のおにぎり、辛味漬け、蕨のお浸し

このあたりではなかろうか

by ikasasikuy | 2009-07-24 10:00 | 意匠 | Comments(10)
2009年 07月 23日
真夏の明石海峡を釣る
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タコ釣りに興じるヱンドレス森下とゾンビ正人
μ760



夜が明けると
そこは炎天下の海峡だった
久しぶりに
明石のタコを釣る

ボクが最後に釣りに行った後
つまり
このひと月のあいだに
海峡のタコは驚異的に釣れ続いていた

そして
今日も
タコは驚異的に釣れた

0勝2敗1分けと
今季まだひとつも勝っていないヱンドレス森下との勝負も
46-36で圧勝した
うれしはずかし初勝利だ

クーラーボックスが重くて持ち上がらなかった
カタもウデもコシもセナカもパンパンだ

わははははは
わははははは

by ikasasikuy | 2009-07-23 17:12 | 釣魚小全 | Comments(15)
2009年 07月 22日
三日日
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Mika-Taiyou
E-410



修行帰り
南京町を歩いていると
東栄商行のおねえさんが空を見上げながら

「みてみて、おひさんがみかづきになっとぉでー」


真上を指差していた

そうだ
そうだ
すっかり忘れていた
今日は神戸でも部分日食が見られる日だった

時計を見ると11時少し前
すでにかなり欠けてきている
しかし
太陽なのだから「みかづき」はおかしい
言うならば
「みかび」もしくは「みかたいよう」だ
それでもおねえさんは

 「ほらほら、だんだんみかづきになってきとぉ」


厚い雲に覆われた鉛色の空には
八分がた欠けた太陽がどんよりと見え隠れしている
雲のおかげで日食グラスがなくても見ることができる
バックパックからカメラを取り出して撮っていると
路上で健康茶の販促をやっていたチャイナドレスのおねえさんも

「いや、わたしも撮ろー」

と言いながら
お茶のサンプルが乗ったお盆を地面に置いて
仕事そっちのけでケータイで撮りはじめた


広場へ行くと
大勢のひとが一様にぽかんと口を開けて
曇った空をながめていた
堂記號のアセンさんも表に出てきて
くわえ煙草で空を見上げていた
なかには
レンズに特殊フィルムをかぶせて撮っているひともいる

ときどき雲が薄くなって
「みかび」が顔をのぞかせると
そこここで「おぉぉ」という低い歓声が起こった
その場に居合わせたニッポン人も中国人も
欧米人も印度人もベトナム人も
ろうにゃくにゃんにょのすべてが
この不思議な自然現象に見入っていた

しばらくすると
「みかび」は黒い雲にすっぽりと隠れてしまった
広場の人々は
何事もなかったかのように動き始めた
静から動へ
見事なシフトだ
ボクはカメラを仕舞うと
11時30分開店の丸玉食堂へ急いだ

by ikasasikuy | 2009-07-22 13:27 | 大衆社会学 | Comments(19)