2011年 01月 18日
酒肴
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とっとっと食堂
OLYMPUS E-420



江戸時代の藩主が使用していた蔵を
そのまま食堂にした建物である

ここのメバルの煮付けは
うまい
なにか秘訣があるのだろうか
調味料なのか
火加減なのか
いくらじょうずに炊いても
家ではこうはいかない
酒肴に最高である
酒が恐ろしいペースでなくなる
お酒を飲まないひとなら
ごはんが恐ろしいペースでなくなるんじゃないか

ボクは思う

酒肴といえば
酒を飲むと何も食べないひとがいる
ひとつまみの塩でもあれば何もいらないよ
などと
通ぶったことを言う

あれはただの酒飲みだ
どんなに旨い酒があったとしても
そこに美味い肴がなければ
なんの値打ちもない

ボクは思う


 「とっとっと」は
 「魚」のことかと思ったら
 長崎では
 「とっている」という意味だそうな
 これが命令形になると
 「とっておいて(取り置きしてください)」になる
 したがって
 「やっておいてください」は
 「やっとっと」
 「待っていてください」は
 「まっとっと」
 「買っておいてください」は
 「かっとっと」
 と
 なる
 北九州全般で使われるらしい


by ikasasikuy | 2011-01-18 00:53 | 食文化論 | Comments(5)
Commented by s_t_r_e_a_m at 2011-01-18 07:49
おはようございます
僕は北九州生まれです
最後の色違いのところ少し違うと思います
語尾に っと って付くのは現在進行形と疑問のときです
命令するときに っと は使いません
って だと思います
疑問の時は語尾が上がります

焼酎が無くなったばい かっとって
焼酎が無くなったよ 買っておいて

そこでなんしよっと 父ちゃんまっとっと
そこでなにしてるの 父ちゃんまってるの

という感じです
Commented by ikasasikuy at 2011-01-18 13:30
s_t_r_e_a_mさん
こんにちわ
ご指摘ありがとうごだます
痛み入りますです

これですけどね
ボクが聞いたのは
長崎県の彼杵(そのぎ)出身のひとなんですけど
私の分を「とっておいてくれ」
という命令文の場合も
「とっとっと」
と言いますです
どっちかというと
「とっとっとー」
と少し伸ばします
これが
大阪弁では
「とっといてー」
なので
非常に近いニュアンスです

もしかしたら
とっとっとーを命令形で使うのは長崎だけ
いや
大村湾沿岸だけかもしれません
おそらく狭い地域特有の言い方ではないかと思います

この食堂は長崎県の島原市にあるので
同じ長崎でも彼杵とはまたちがう意味に使われているのかもしれません
その場で聞けばよかったんですが
メバルがあんまり美味しかったので
ついつい聞き忘れました
ちなみに
その彼杵のひとは
「すきま風が入って寒い」
という場合は
「すーすーすー」
と言います
Commented by ladon at 2011-01-18 14:35 x
この蔵の外装は、建築当時のままなのでせうか?。通常蔵といいますと、土蔵造りで、分厚い土壁の上に漆喰を塗り固め、可燃物は極力あらわさ無い様にします。小窓や出入り口も鉄枠をはめ、漆喰固めの扉を設け火が入り込まない様にしてあります。ほんで火事の時は隙間に味噌を塗り固め、重ねて保護する様にします。焼けた味噌は美味しいなで、食べたちゅうのんはウソです。
Commented by ladon at 2011-01-18 14:37 x
せやから、板壁は後に装飾で貼り付けたのかも?と推察しおりますが・・・?!。
Commented by ikasasikuy at 2011-01-18 15:59
ladon師匠
この蔵ですけどね
目の前が船着場で
船で運んできた食料などをここへ貯蔵したと聞きました
くらの持ち主は島原城主で
いわゆる「殿様蔵」と呼ばれているそうです
島原城はここから山のほうへ少し行ったところにあります
ほんで
外壁ですけど
お見込みの通り
板壁は当時のものでは有馬温泉
改装時に土壁の上から張ったものでしょう
蔵の中はめちゃくちゃ広く
客席は100人以上あります
詳しいことは
http://www.tottotto.jp/syokudou.html

ご覧ください
ふれこみでは
昔の蔵をそのまま・・・
ということになってますが
じつのところは
内装材もかなり今様になってます
この体育館並みに広い食堂に客はボク1人だけで
一時間ほど飲み食いしました
いや
ぢつに贅沢な時間でした


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