2006年 02月 20日
那覇2/3
20 feb. 2006 (sun) naha 2/3

遅い朝
目が覚めると空は曇天だった

青い海と白い雲が見たかった
青空に向かって吠えるシーサーを撮りたかった
しかし
この暗い空の下ではどうにもならない
鼠色の空から
またパラパラと雨が落ちてきた

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沖縄といえば「沖縄そば」だ
だれがなんと言おうと「沖縄そば」だ
若干二日酔いの頭を抱えながら
西町にある「亀かめそば」へ行く
ここの「なんこつそば」は超オススメである
コシのある細麺に骨までとろとろのソーキ
それにさっぱりとした出汁
言うことなしだ

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ゆいレール(空港と那覇市内を結ぶモノレール)に乗って
雨の那覇の町を見て回る

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近代的なビル群のすき間には
今なお昭和(戦後)を垣間見られる景色が残る
こうやって
非近代的な部分だけを切り抜いていくと
疑う余地無く
ここがアジアの一角であることがわかる

バンコク、ホーチミン、香港、台北‥‥‥
アジアの国々の街角の風景と
見事なまでにオーバーラップしてくる
そして
さらに一歩路地裏に入り込めば
それらはもっと如実に見て取れるのである

ボクは町のこういう一面が好きだ
化粧気のない路地裏に強く惹かれるのである
それがボクの旅の楽しみの一つでもある


国際通りからタクシーを拾ってホテルまで
那覇のタクシードライバーは総じて寡黙だが
この老ドライバーは実に楽しげによくしゃべる
若いころは野球をやっていて
「早稲田実業時代の名投手・王貞治と対戦したことがある」だとか
「ノンプロ時代に剛腕・金田正一と十球勝負をしたことがある」だとか
マユツバモノで聞いていたのだが
乗務員証を見ると「安仁屋宗太郎」とある

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「広島のエースで安仁屋というピッチャーがいましたね」
とボクがいうと
「私は自信がなかったのでやめましたが弟はプロに行きました」
という

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元広島カープの大エース・安仁屋宗八の実兄(66歳)

記念に名刺をもらって写真を一枚撮らせてもらう
いや
いろんな出会いがあるものだ
旅とは面白いものである


日が暮れるとまたぞろ国際通りへ繰り出して
呑んでは食い
食っては呑みする

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雨が降ったり止んだりの奇跡の1マイル
‥‥‥夜が更けても人ヒト車クルマ

沖映通りを歩いていると
オープンエアーな居酒屋を発見
牛と麦酒ですでに胃袋は破裂しそうだったが
もう呑めぬ
もう食えぬと言いつつ
赤提灯に誘われてついフラフラと‥‥‥
二月だというのに
扉のないその「満月食堂」という居酒屋は
店の中が道路から丸見えだ

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安い泡盛を一本キープして
ゴーヤーチャンプルー
島らっきょう
豆腐よう
海ぶどう
マグロのカルパッチョ‥‥‥
じっとりと湿った空気
上着を脱いで半袖のTシャツ一枚だ
ボクはまるでタイにいるような錯覚に襲われていた
ああ
幸福だ‥‥‥

by ikasasikuy | 2006-02-20 13:29 | 大衆社会学


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