2001年 12月 09日
オーストラリア2
9 Dec. 2001
オーストラリア2

予備知識がなかったとはいえ
あさはかにもホドがある
オーストラリアまで行けばバランディが釣れる‥‥‥
これは大いなる間違いである
単純明快な間違いである
つまり
ゴールドコーストでバラマンディを釣らせる船は一隻もない
それどころか
ルアーで魚を釣らせる船すらないのである
物見遊山でやって来たとは言いながら
ここまで来て魚を釣らずに帰るわけにはいかないのである
片言のイングリッシュで電話をかけまくって
やっとのことでボートをチャーターすることができた

キャプテンに頼み込んでルアーを投げさせてもらう
しかしキャプテンは
なぜわざわざ釣れない方法を選ぶのかとけげんそうに言う
面白いからだと説明するがなかなか理解は得られない
オーストラリアは相当な擬似餌未開発国であることがわかった

それでもボートにはキャプテンのルアーボックスがあった
中をのぞくと
スプーン
スピナー
メタルジグ
プラスチックミノー
バス用クランクベイト
エギなどなど
お粗末ながら一通り入っている

"Have you ever caught by there ?"
"No"

ルアーは持っているが釣ったことはないらしい
アクセサリーだと言う
したがって
当然ながら
バラマンディは釣れなかった
バラマンディを釣りたいのなら
ケアンズへ行けと言う

"Take us to Cairns by this boat"
"Whahahah, you are crazy !"

しかし
ケアンズとゴールドコーストでは
北海道と沖縄ぐらいの距離があるのだ
2000キロも離れていてはどうしようもない
飛行機で移動しても4時間かかるらしい
バラマンディはあきらめるしかない


釣れたのは

オーストラリア2_c0120913_11284942.jpg

オーストラリア2_c0120913_112927.jpg

こんなショボい魚が二人で約五十匹
明石沖のジギング船とたいして変わらない

それでもキャプテンは
ニッポンジンは釣りがうまいと絶賛する
こんなに釣るやつは見たことがないと言う
たしかに
エンドレス森下の釣りは
こののんびりしたオージーには驚異的であったに違いない
釣り方の説明をしているあいだに
すでにダイアモンドフィッシュを2匹釣ってしまった
キャプテンも同じようにロッドを出すが
まったく釣れない
エンドレスは
「こんなんメバルより簡単や」
と日本語で言いながら次から次へと釣り上げる
見る見るうちバケツは魚で満タンになる

休憩もせずまるで仕事のように魚を釣りまくった
ダイアモンドフィッシュ
ブリーム
コッド
キス
ウシノシタ
アイゴ
クイーンフィッシュ
エトセトラ
エトセトラ
特にエンドレスが釣ったクイーンフィッシュは
強烈なファイトであった

"Coffee break?"
"No"
"Take lunch ?"
"No"
一心不乱に釣り続ける
たぶんキャプテンは
こんなに勤勉に魚を釣る人間を見たことがないのだろう

"You are crazy!!"
"Yes, I am!!"

始めて見る魚オンパレード
釣り師の血が騒いだことは確かであるし
釣りそのものはとても楽しかった
しかし
今度オーストラリアに来ることがあるなら
間違ってもゴールドコーストは避けたい
もう来ることはないと思うが‥‥‥

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フリータイム
カモノハシという珍獣を見に
一人でシドニー水族館まで行く

オーストラリア2_c0120913_113024.jpg

動き回ってカメラに収まらない
やっと静止したところを撮影する‥‥‥

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フリータイム
初代"iMac"が採用したボンダイブルー
そのボンダイビーチへ行く

オーストラリア2_c0120913_11301777.jpg

あいにくの曇天で
本来のボンダイブルーではないらしいが
これまたショボいビーチではないか
総延長2キロ
高知県の桂浜と比べたら
たしかに美しいけれど
‥‥‥もろくも期待は裏切られる

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毎日毎日
牛の肉とパンを繰り返し食べたので体が重い
私はリピーターにはなれそうにない

帰路
米と味噌と醤油が恋しくなっていた
ニッポンジンであることを再認識した

by ikasasikuy | 2001-12-09 18:45 | 釣魚小全


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