2002年 08月 05日
5 augast 2002 親睨探釣隊‥‥‥ 親睨釣り隊 あれからちょうど一週間が過ぎた 釣りたいという「欲」が ぐんぐんと頭角を現してきて 機は熟した さていよいよ伊知川へ向かう 親睨が棲息する伊知川川 一週間前 サルさんと見つけたあの岩の下には 親睨は居なかった 『あれ‥‥‥どこいったんや?』 もしかして 誰かに釣られてしまったのか あちこち探し回る‥‥‥と 『おった!おった! なんやこんなとこにおったんか』 さっそく 秘策を凝らした毛鉤を前方に打ち込む 親睨が見え隠れしている岩の際を通す すーっと近づいてきて 「パクリ」 とやった‥‥‥ように見えた たしかに何かかすかな手応えがあった しかし鉤の先には親睨はいない その後 手を変え品を変え攻め立てたが 親睨は二度と姿を現さなかった 別の場所を探し回る 小さなスプーンを引っ張っていると 岩陰から黒っぽい魚体が顔をのぞかせた 『おった!おった! なんやこんなとこにおったんか』 すかさずフライに替えて岩の際を流す すーっと浮いてきて 「パクリ」 とやった‥‥‥ように見えた 軽く合わせると 「ゴツン」 とたしかな手応えがあった にもかかわらず鉤の先には親睨はいない 全身から汗が噴きだしてくる 暑い また別の場所を探し回る 川岸を行ったり来たり 目を皿にして探したが 見つからないのであきらめかける‥‥‥と 『おった!おった! なんやこんなとこにおったんか』 ところが 今度はフライを引っ張っても沈めても 底でチョンチョンやっても まったく反応しない 手を変え品を変え攻め立てたが 明らかに毛鉤を無視している 『なんでや‥‥‥?』 ええ歳したおっさんが こんなに汗びっしょりになってがんばってるのに 『なんで無視すんねんこいつ!』 どれぐらい時間が過ぎたのか‥‥‥ 日が西に傾きかけていた ヤケクソになって ミノーを投げると やさしいウグイ君が遊んでくれた ほんまにキミはええやつや 親睨の代わりに遊んでくれたウグイ君 遮るものひとつない河原で 直射日光を一身に浴びていると まるで夢遊病者のようにフラフラしてくる あ・あかん ほんまに倒れそうや 精が尽きた 根が果てた 釣れない親睨をあきらめて 釣れるかもしれない鯰釣りに行くことにした 決してあきらめたわけではない 親睨は 秋の涼しい日に出直そう きっと釣る 必ず釣る 絶対ということは絶対にないが 絶対に釣る ラリポップに豪快に出た小さめの鯰 三野川の日暮れに 鯰が数匹 激しい水柱を立てて遊んでくれた 空気は熱気と湿気で淀んでいた 体の芯に熱が入っていた 疲れ果てて ズシンと重い足を引きずりながら家路についた 『なんだかなあ‥‥‥』
by ikasasikuy
| 2002-08-05 17:47
| 釣魚小全
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