2003年 02月 19日
One cast 6 fishes
19 february 2003

今朝6時頃
今季初バスを釣った
場所は中規模河川の中流部
平日なのになぜが大勢の釣人‥‥‥
釣り初めてしばらくして
浅瀬の落ち込みで突然凹っと出た
ヒットプラグはヘドン・ベビートーピードゥ
カラーは黒の骨
出方は良かったが引きが弱い
案の定25cm級
同行のヨコヤマにカメラを渡して写真を撮ってもらう
「小さいなあ」
「小さいけど‥‥‥初バス」
「小さいわ」
水は恐ろしいほどクリアで
まるで管理釣場の虹鱒のように
なんどもチェイスしてくるのが見える
焦っているのかバックラッシュを繰り返す
しばらくして
フルキャストしたベビートーピードゥが
対岸すれすれにうまい具合に落ちた
ワンアクションで水面が炸裂した
今度はちょっとでかい
ジャンプを繰り返しながらバスが寄ってきた
よく引くはずで
ぶりぶりに太った45cm級
よく見ると
なんと
フロントフックにもう2匹
リアフックには3匹のコバスが付いている
「おお!ワンキャスト6フィッシュ!」
離れて釣っていたヨコヤマを呼んで写真を撮ってもらう

カメラが無い
さっきポケットに入れたはずのデジカメがなくなっている
「どないしたん?」
「カメラ知らんか?」
「さっき渡したやんか」
「そやなあ‥‥‥けどないねん」
「どっか落としたんちゃうん」
写真撮影を諦めて
1匹づつリリースする
最後に45cm級を名残惜しげにリリースする
「ここリリ禁か?」
「たぶん」
「バラしたことにしよ」
なくしたカメラが気になりながらも釣りを続ける

数十人の団体がどやどやと河原に下りてくる
玉網を手に持ってじゃぶじゃぶと川に入って来る者
河原で弁当を食べ始める者
釣ってるすぐ後ろで走り回る者
「なんやこの団体?」
玉網を持った若い男が
プラグに出かかったバスをすくおうと網を入れる
「こら何すんねん!」
「‥‥‥」
「こっちは先に釣りしてんねんぞ」
「‥‥‥」
男は聞こえてないふりをする
仕方がないので少し場所をかえて釣る

投げたプラグが川で遊んでいる子供の頭に当る
子供が泣きだす
血は出てない
母親が飛んできて
「こんなとこで釣りなんかして‥‥‥あんた何考えてるの」
と非難する
「すんません‥‥‥」
「こんなとこで釣りするやなんて‥‥‥もう!最低やわ!」
とブツブツ言いながら子供を連れて立ち去る
だんだん釣りするのが厭になってくる
釣りを止めてカメラを探すことにする
ついさっきまで朝だったのに日が暮れかけはじめている
遠くで釣っていたゾンマサ、ミンゴ、マックが戻ってくる
「暗なってきたしもう帰ろか」
「カメラないねん」
「また落としたんかいな」
「そやねん一緒に探してえな」
「知らん知らん、さあ帰ろ帰ろ」
薄情にもみんな帰ってしまう
ヨコヤマはまだ釣っている
さっきの団体も引き上げて河原は人もまばらになる
写真を撮った場所を中心に
カメラを探し回る
ほとんど真っ暗になったころ
河原に銀色に光るモノを発見する
「あ、カメラや」
と思うと同時に見知らぬ若い男がさっと現れて
カメラを拾って立ち去ろうとする
「おい待て」
後ろから男を羽交い締めにする
「それオレのカメラやぞ返さんかい」
男はしぶしぶながらも
意外なほど素直にカメラを返してくれる
「ああ、よかった」

カメラを手に取ってみて
自分のカメラでないことに気付く
気付きながらもなぜかポケットにしまい込んでいる
車のところまで戻ってくると
今度は立て掛けておいた竿がない
キャラメルブラウンのフルーガーの6ftと
カルカッタ101XTが無くなっている
「あああ、なんでやー」
‥‥‥目が覚めた

目が覚めても
しばらくのあいだ
なくなったカメラと竿のことが気になっている
それに他人のカメラを持ってることに後ろめたさを感じている
「ユメか‥‥‥あ、手帳が無い」
受け付け(消防署の)へ走っていって
メモ用紙とボールペンを借りる
「どないしたん?」
「‥‥‥ヘンなユメ見た」
「なにしてんのん?」
「‥‥‥忘れんうちに書いとくねん」
「‥‥‥」

長~いあいだ寝てへんかって
ほんの30分ほどの間に見たユメというのは
極めてインパクトが強く
しかも総天然色で
眼鏡を外して寝ていても
くっきりとした映像であるという特徴がある

by ikasasikuy | 2003-02-19 20:51 | 釣魚小全


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