2015年 11月 03日
櫛田神社
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櫛田神社
LUMIX DMC-TZ70




櫛田神社
正面楼門に掲げられた二文字
左から読むのか、右から読むのか・・

 「稜威」なのか「威稜」なのか

いずれにしろ
読みは「イツ」で
意味は「神聖である」だそうだ
そう言われればそうかと言うしかない

博多祇園山笠で全国的に有名な神社だ
有名だがどんな祭事なのかよく知らない
テレビの特番で
山笠を成功させるための長老たちの苦労話や
地域の縦社会の重要性を取り上げたものをよく見る
全身全霊を祭に賭けたのぼせもんの話だ
(博多では山笠に熱中する者を特に「山のぼせ」と言う)
でも
ボクが生まれ育ったムコンデルタにはそんな祭がなかったので
どうしてもこういう祭というものが理解できない

 浅草三社祭
 岸和田だんじり祭
 灘のけんか祭

みな
同じように
町中がその時期「祭」にのぼせる
ブラジルのリオのカーニバルはその最たるものだ
カーニバルの開催中にのぼせ過ぎて自殺者や殺人事件が多発するらしい

 のぼせ

漢字で書くと「逆上せ」である
祭の熱気に興奮してギャクジョウしてしまうのだ


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さて
おくしださんに参拝する
お賽銭をあげて
鈴を鳴らし
二礼
二拍手
(こういう決め事は誰がいつ決めたのだろう・・・)

他に頼みごともないので

 ガシラがぎょうさん釣れますやうに・・


いつものお願いをし
一礼
そして
例によっておみくじを引く
有名な神社だが
おみくじはセルフサービスだ
しかも初穂料50ヱン
安い
箱に50ヱンを投入して
一枚手でつかむ
開いてみる
おっ!

 第十五番 大吉

やった!
今年六本目の大吉だ
今年の大吉率は.400(6/15)と絶好調だ


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第十五番 大吉
船の港に集まるが如し



面白いようにがシラが釣れて
釣れ過ぎて面白くなくなるぐらい釣りたい・・・

心太
昨日の水鏡天満宮も
唐津の唐津神社も
おみくじはみなセルフサービスだ
巫女さんがいても
おみくじはセルフだ
しかも
初穂料が安い

 50ヱン

いまどき
50ヱンのおみくじは九州ぐらいだ
唐津神社は30ヱンだった
京都や奈良では300ヱンのところもある
特に京都は酷い
神社仏閣を観光して回ると
拝観料、おみくじ、お守り、クルマなら駐車場代・・・
数ヶ所回れば一日でゆきちクン一枚ぐらいは使う計算になる
寺で坊主の代わりに鐘を撞いてやってるのに鐘撞料を取るぐらいだ
楽をした上に坊主丸儲けじゃないか


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飾り山



これが山笠である
北九州で神輿(みこし)や山車(だし)のことだ
山笠を略して「ヤマ」と言うこともあるらしい
祇園の居酒屋のカウンターで
ヤマを熱く語ってくれた山のぼせの御老体は
博多んもんはみな夏の山笠のために一年を働くという
ヤマがなければ生きていけないという
ヤマのしきたりを守ることは何より大事だという

ひとの長い歴史の途中で
だれかの思いつきで宗教が生まれ
その教えに従って祭事を行うようになり
やがて時の流れとともにさまざまな決め事や仕来りができ
それが代々地域や社会に伝播伝承され
現在の「祭」のカタチになっている

ひとは祭が醸し出す一種独特で不可思議なカオスにのぼせ
のぼせながら決め事や仕来りにしっかりと縛られ
やがて神の僕(しもべ)となってゆく
つまり
「宗教」の側からいえば
ひとびとに祭の悦びを与えるかわりに
ひとびとを服従させ自由を奪う
巧妙な手口だ
それに
いくら儲けても宗教法人は非課税だし・・
信仰心のないボクはついつい揶揄してしまう

by ikasasikuy | 2015-11-03 07:29 | 宗教民俗学 | Comments(0)


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