2016年 02月 21日
むかごめし
むかごめし_c0120913_1535990.jpg
むかごめし
LUMIX DMC-TZ70




むかごめし

「むかごごはん」ではなく
「むかごめし」である
豆のときは
「まめめし」ではなく
「まめごはん」という
同じ音が重ならないように言い方を変えるのだ
ニッポン語はムズカシイなぁ
それでも「むかごごはん」と言っているひともいる

 むかごごはんむかごごはんむかごごはん

三回いうと舌を噛みそうになる
言いにくくないのかなぁ・・
「言いにくく」も「い」と「く」が重なって言いにくいけど・・・


むかごはヤマノイモ科ヤマノイモ属の蔓に生る肉芽で
地中のイモ(長芋や自然薯)と同じ栄養がある
漢字で「零余子」書くが
読めないし書けない
大神神社参道横の「森正」に売っていた
ラドン師匠に炊き方をレクチャーしてもらって
むかごめしを炊いてみた
ねっとりもっちりして
とろろごはんとはまたちがう美味しさだった


心太
数え歌で

 無花果、人参、山椒に、椎茸、牛蒡に。零余子・・・

というのがあるが
零余子の続きが出てこなかった
ラドン師匠も出てこなかった
十が冬瓜だということは思い出したが
七八九が思い出せない
ラドン師匠は
『七八九は「しちはちくー」と端折るんちゃうか』
と仰るが
そんなことはないと思う
ラドン師匠は邪魔臭くなると
ちょいちょい大胆なことを言うところが凄い

家に帰ってから調べた
六の次は・・

 七草(ななくさ)
 初茸(はつたけ)
 胡瓜(きゅうり)に
 冬瓜(とうがん)

だった
ところが
六が零余子(むかご)ではなく無患子(むくろじ)になっていた
無患子?
なんだそれは・・?
やっぱり読めないし書けない
それにむくろじがどんなものか見当もつかなかった
詳しく書いてあるブログがあった
それによると
実は石けんの代用になったり
種は羽根つきの羽根の錘にしたり
枝ごと切って料理の飾り付けに使うらしい
そんなわけで
食べられないことはないが
積極的に食用にすることはないようだ
この数え歌
1〜10まですべて食用になる植物なのに
なぜ六だけが食用にしない「むくろじ」なのだろう
それなら「むかご」にしたほうが昔から食べられているし・・・

疑問に思って
さらに調べてみると
六を「むかご」と歌う地方もたくさんあることがわかった
ほかにも
四が「しそ」になったり
七が「なつめ」や「なす」になったり
八が「はじかみ」や「はくさい」や「やまいも」になったり
九が「くわい」や「くねんぼ=みかん」になったり
十が「とうがらし」になったりする地方があることもわかった
漢字で書くと
紫蘇、棗、茄子、薑、白菜、山芋、慈姑、九年母、蕃椒

わかったけれど
調べ過ぎてわかり疲れた
もう寝よ


 



 

 

by ikasasikuy | 2016-02-21 07:43 | 食文化論 | Comments(11)
Commented by ladon at 2016-02-21 10:11 x
おはよごだます
早速に零余子御飯でありましたか
零余子、塩茹でにして御飯に後混ぜにしやはったんですか?
零余子が皺よる事もなく艶もよくて
美味しそうで仕上がりが綺麗です
御飯と一緒に炊き上げると
零余子の皮の色が移り御飯がやや茶色ぽくなりますし
皮が皺皺になる事もありまおうす
(私とこは、炊飯器やなしに多重構造の鍋で飯炊いてるからかな?)

数え歌、忘却の彼方でありましたが
>十が「とうがらし」になった・・・の件で
十の唐辛子だけ甦ってきました
なぜなら「トウガラシ」を「トンガラシン」と歌うてたん思い出しましたんですは
Commented by ikasasikuy at 2016-02-21 11:20
ladon師匠
おはよごだます
師匠とこも「むかごごはん」ゆうんですか
いいにくくないですか
え?
むかごごはんより?
いいにくくないですかのほうかいいにくい?
まあ
そうですね
ほんで
零余子は3分ぐらい下茹でしてから白米といっしょに炊いたんです
下茹でしたとき茶色いアクみたいな色が出ましたが
そのおかげか白米と零余子を炊いても白米は白いままでした
ほんで
ボクも電気炊飯器とちごて耐熱陶器の炊飯鍋(HARIO)で炊いてますねん
もう電気炊飯器はぜんぜん使わへんようになりました
ほんで
唐辛子はとうがらしと読めますが
蕃椒はとうがらしと読めませんでした
唐辛子は九州では「胡椒」で
東北、北海道では「南蛮」です
ほんで
とうがらしをとんがらしを発音するのは地方訛りと思うと思いますが
方言やのぉて音節の撥音化というやつなんです
一日は「いちにち」ですが「いちんち」と発音したり
安物は「やすもの」ですが「やすもん」と発音するように
むかしイルカという歌手が「とんがらし」という歌を唄ってました

とんがらし
作詞:イルカ
作曲:イルカ

 私はとんがらしさんです
 光をあびてひからびます
 自分でひからびているのです
 だれがとめてもカラカラカラ

 きれいじゃなくてもいいんです
 自分じゃいいと思ってます
 これがとんがらしというものです
 だれが 笑っても、カラカラカラ

 私はとんがらしさんです
 枯れていたって生きています
 それでいいと思ってます
 だれが泣いてもカラカラカラ
 カラカラカラムーー

イルカがうとてんのは見つけられませんでしたが
歌のおねえさんがうとてんのがありまおうした
https://www.youtube.com/watch?v=a2GAV1yZ150
Commented by ladon at 2016-02-21 11:37 x
そうですか
音節の撥音化ですか
心太
話はそれますが
「トンガラシ」
幼児の「チン〇ン」の事を指して言う事もありまおうして
また、キビショ(急須)の口ちゅう事もあるのん
思い出しました・・・
ははは
エッツ何、「そないな面倒臭いネタ振ってくるな!!」てですけ・・・
すんまそん
Commented by ikasasikuy at 2016-02-21 11:57
ladon師匠
面倒臭いネタですが
懇切丁寧にお答えいたします
幼児のチン〇ンの事をトンガラシというのは
そのカタチもさることながら
子供は先っちょが唐辛子のように赤く腫れやすいからです
これは不潔にしたので一時的に炎症を起こしている状態ですねん
病名を付けると亀頭包皮炎です
10歳ぐらいになると赤ぅならんようになります
泡盛の古酒も人間の古珍も十年モノが目安です
Commented by ikasasikuy at 2016-02-21 12:03
ladon師匠
さらに面倒臭いネタですが
さらに懇切丁寧にお答えいたします
キビショは方言です
うちら(摂津)では言いません
関東にルーツがあるような気がします
急須=キュウスで
もともと酒に燗をつけるための容器のことで
キプス、キプショ、キップショなど
それが転じてキュウスになったという説が有力ですが定かではありまおんせん
Commented by ゾン at 2016-02-21 13:12 x
こんにちはイカさん。

むかご、今頃出回ってるんや。
季節になったら時たま入荷するけど今頃やったかな➰秋やなかったかなあ~どやったかなあ。
Commented by ikasasikuy at 2016-02-21 13:49
ゾンさん
こんちは〜
零余子は10月〜11月やで〜
今ごろ出回ってるんや〜て
出てましてん
大神神社の森正
ここ
わらび餅がうまいねんけど
丁稚羊羹もなかなかいけました
せやけどほんまはそうめん処ですねん
ところてん
デイリーカーバイトではウスイエンドウはどこのん仕入れてるん?
ボクは死んだおばあはんの遺言で
紀州うすい以外のエンドウ豆の豆ごはんは食べたらあきませんねん
いっぺんしらべといてね
Commented by ゾン at 2016-02-21 16:54 x
碓井えんどう・・・確か大阪の富田林辺りの地区が発祥やったはずです。

紀州うすいえんどう。和歌山は豆類の一大産地です。
うすいえんどう、きぬさや、オランダ豆などなど。

当店のうすいえんどうは和歌山県産です。
が、ボキはうすいえんどうはきらいなんです。
Commented by ikasasikuy at 2016-02-21 18:43
ゾンさん

>ボキはうすいえんどうはきらいなんです

なんちゅうこというんですか
うすいえんどうと北海道産冷凍グリーンピースの区別もつかんようなひとが
野菜を販売する店の店長とは・・・
デイリーカーバイトも大失態をやらかしたもんですね
ほんで御前会議はいつですか
Commented by ladon at 2016-02-21 20:22 x
ゾンさん
うすいえんどうは
羽曳野市碓井が発祥です
詳しく言うと道梅会を催す
道明寺の南に位置し
誉田の村の東で石川迄の間の地域です
丁度誉田中学校から(商売敵のサンプラザもある)国道170号線をはさんで
石川迄です
けど、今見るかぎり、ほとんど無花果畑になってますけどね
ほんまは、ここで採れたえんどうだけが「うすいえんどう」と
名のれるんやないかいなと思うのですがありまおうすんやけろ・・・
「うすいえんどう」ちゅう品種やから
「どこで採れてもええのんちゃうん」と
ゾンさん風に代返しときますは
ははは
Commented by ikasasikuy at 2016-02-21 20:52
ladon師匠
そうでした
そうでした
ウスイエンドウは羽曳野の碓井がニッポンの発祥の地です
とんだばやしかひらりんかいちはちじゅうのもーくもくではありまおんせん
ほなけんど
羽曳野の碓井のウスイエンドウはすでに歴史的野菜になっていて
その後どんどんどんどん品種改良がどんどんどんどん進んで
やっとほんまに美味しいウスイエンドウが和歌山でできましてん
原種がウスイエンドウやから「碓井」の名を残してキシュウウスイゆうてます
これがうまいんです
これ以外のエンドウマメはあきません
そういえば
九条葱もいまはもう九条で作ってません
もっと南の八幡市などが産地になってます
それやのにヤワタネギとは言わんといまだにクジョウネギゆうてます
ほんで
キシュウウスイ(紀州に碓井という地名はないけど)
四月になったら手に入るので豆ごはん炊こ思います
コツは塩加減で
塩加減がうまいこといくと豆の甘みが映えるんです
ところてん
ゾンさんがうすいえんどうきらいやゆうてるのは
トンダバヤシのウスイエンドウや思います
それに
タロイモが主食やったひとやから
そもそもニッポンの野菜の繊細な味わいはわからへんでしょう


<< ウンドーグツ      19th サカナヘンノヒトタチ展 >>