2008年 01月 06日
なんくるなるさぁ3
朝からいい天気だ
空が青い
本島南端に近い糸満へ行ってみた
勿論アバサーを釣るためだ

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夏の海のような糸満の海
OLYMPUS E-410

思いっきり逆光の海を撮ってみた
写し方がわからないのでAUTOにしたら面白くないヱになった
マニュアルに戻していろいろ撮ったうちの一枚
実際より暗いヱになったが
青い空
白い雲
青い海
光る波
爽やかな風
撮りたいものがぜんぶちゃんと写っていた
(風は写ってへんけど)


さて魚釣りだ
沖に突き出た波止をTシャツ一枚で釣り歩く
思惑通り
糸満の海にはアバサーがいっぱいいた
さっそくメバリーフライを投げてみたが反応が悪い
ときどき追ってくるが執着しない
昨日の泊港のアバサーとは大違いだ
しかも型が小さい

ルアーを取っ替え引っ替え試してみる
バイブレーションプラグ
ミノープラグ
アイスジグ
ペンシルミノー
どれも反応が悪い
一つだけボックスに入れていたスプーンを投げる
アバサーの目の前でゆらゆらさせると
なんということだ
いきなり飛びついてきた
ヒカリモノが好きなのか・・・
なんどもなんどもアタックするが
なかなかフッキングしない
と、突然
「グイッ」
とロッドがしなった
「やったー!」
「アバサー!獲ったどー!」

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怒りまくるアバサーくん
OLYMPUS E-410

一気に引き抜くと
怒りだしてまんまるになった
棘が指に刺さって
なかなか鈎が外せない
そっとしておくと体がしぼんで棘を畳むが
つかむとまた
「ぐうっぐうっぐうっ」
と怒りだして棘を立てる
というわけで
新年第一号魚種は
タチウオではなくアバサーだった
ああ
釣れてよかったー


木陰のある浜辺の公園のベンチに寝転がって
藤沢周平の「消えた女」を読む
おもしろい
おもしろいけれど
読みながらしばらく眠ってしまった


首からカメラを提げて
屋根の上のシーサーを撮り歩く
おっ!
これはおもしろい!

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青空を背に糸満の海を見守るシーサー
OLYMPUS E-410

やっぱりシーサーは青空が似合う
これは
数年前から思い描いていたヱだ
やっと撮れた
青空を背にしたシーサー
やっと念願がかなった

それにしてもなんという顔だ
「魚っ!」
と言っているように見える
思わずボクも微笑んでしまう

歩き回っているとお腹がすく
港の近くの卸売り市場で遅い昼食
平和食堂へ行く

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糸満中央市場・平和食堂
OLYMPUS E-410

「いらっしゃい」
「アバサー汁の定食」
「あっらー、日曜日は魚ないのよー」
「えっ、えーっ!?」
「日曜は魚市場休みだからねー」
「そゆえば閉まってますね」
「アバサーもグルクンもなにもないのよー」

日曜日は魚がないなんて
まるで
大阪のカレーうどん屋状態ではないか
ああ
さっき釣ったアバサーをキープすべきだったなぁ・・・
しかたがないので
ウチナーへきて三杯目のソーキそばを食う

糸満の帰りに首里へ行った
首里は琉球王国の王都だ
名に尚の付く国王が代々治めてきた
丸に十の字がちょっかいを出すまでは
立派な「国」だったのだ

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首里城
OLYMPUS E-410

首里城は何年か前にも行ったし
そのまた何十年か前にも行ったことがある
四度修復された首里城
今は写真を撮っても面白みがない観光地に成り下がっているが
とりあえず来た証拠に撮る
それにしても赤い
朱里城だ

ついでに
守禮門を撮る

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守禮門
OLYMPUS E-410

これが日本三大"gakkuri"名所の一つに揚げられいる守禮門だ
たしかに名前の割にはショボくれた門だ
流通量の少ない弐阡円札のデザインに採用されたことも
守禮門の評価を下げる一因になっている
門の下には記念写真屋が観光客を待ち構えている
ノーサンキューだ

しかし
ニッポンという国が
江戸時代から昭和に至るまでに
琉球に対して行ってきた数々の「悪行」に対して
少しでも詫びる気持ちがあるのなら
野口英世や富士山ではなく
守禮門を阡円札の図柄にすべきだったと思う
あるいは
壱萬円札にすべきだった
なぜなら
琉球の人々の犠牲の上に
いまのニッポンがあるといっても過言ではないからだ


まあ
むずかしい話はさておき
飲もぉ
泡盛でアワモリングだ
安里栄町で軽くやったあと
島うむいへいく

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島思い
Fuji FinePix F30

今日は
大城琢という若いニィニィが出演していた
タク・・・
字はちがうがボクの息子と同じ名だ
どことなくハヤマテツオに似たイイ男だった
歳のわりに声ができていた
じんわりと甘い歌声だ

彼はここのところ
ゴマアイゴ釣りに熱中しているらしい
ボクが
今日糸満でスプーンでアバサーを釣ったと自慢をすると
彼は
友人がミナミクロダイをルアーで釣るのを見て
今年からルアー釣りをするつもりなのだと語った
ブルースギターを弾くルアー釣り師は何人か知っているが
三線を弾くルアー師は珍しい




by ikasasikuy | 2008-01-06 23:44 | 文化人類学 | Comments(10)
Commented by snakehead100 at 2008-01-07 11:13
狙って獲った魚は嬉しいですよね
今年も春から縁起がよろしいようで^^
Commented by ささき at 2008-01-07 16:45 x
snakehead100さん
狙うたといえば狙うたんですけど
のんびりした魚でぜんぜん逃げませんにゃ
ワームがええみたいやけど持ってませなんだ
毛鉤もスプーンもだんだん飽きられて
最後は何を投げても知らんぷりでした
一匹だけやけど
釣れてよかったー
Commented by ちっち at 2008-01-07 17:11 x
え~な~え~な
楽しそうやな~
だいぶ前の夏
朝のはよから関空まで行って
台風やから飛行機飛びませんゆわれたこと
思い出しました…
台風けぇへん季節にいかなあかんね
Commented by ikasasikuy at 2008-01-07 21:55
ちっちさん
そゆえば
7月に行ったとき
台風で
まる二日間
ホテルで缶詰状態やったことあります
たいくつで
たいくつで
ずっと
窓から荒れ狂う海を眺めてました
やっぱりここは寒いときにいかなあきまへんで
Commented by miyazaki at 2008-01-13 10:48 x
守礼門の話、沖縄人の友達何人もから同じ話を聞きました。
中には俺は意地でも行かないんだ、という人もいます。
二千円札はATMで嫌でも出てくるので、こっちではそれなりに流通しています。
台風&観光客を避けるなら4,5月とか6月の梅雨明け後がベストです。
Commented by ikasasikuy at 2008-01-13 11:23
今回は
いちども2000円札
見ませんでした
ATM使わへんかったし

沖縄
ほんまにいいところです
特に寒い冬に沖縄
最高の贅沢です
特にボクは寒がりなので
冬の沖縄は嬉しいです
こんどは
どこか離島へ行って
小型のミーバイ釣りたいなぁ
Commented by miyazaki at 2008-01-13 14:31 x
6月が一番釣れるみたいです。
ささきさんが来られた数日は本当に暖かかったです。
年末年始はだいぶ冷え込みました。

カンモンハタ
今現在卒論のために缶詰になってる実験所前のビーチにたくさにいます。
タックルを持ってきていませんが…
Commented by angling-net at 2008-01-13 17:36
miyazakiさん
そうらしいですね
タクシーの運転手さんも
居酒屋のおねえさんも
口を揃えてそう言ってました
1月で23〜24℃は異常なんですかねぇ
2月に行ったときもこんな感じで
昼間はずっと半袖でした

沖縄の人が「寒い」という13℃は
関西では3月の陽気
なんですけどね
まあ
ニッポンは細長いです


6月ですか
了解しました
カンモンハタツアー
計画してみます
Commented by miyazaki at 2008-01-16 14:16 x
僕も卒論終わり次第いろんなポイント試しておきます。
賑やかな那覇やディープなコザももちろんいいですが、
本島から近場の離島に行くと またぜんぜん違います。
おススメです。
沖縄は20℃切ったらみんな寒いて言いますね。
北海道出身者ですら、沖縄に2年もいたら冬寒がるようになります。
したがってもうこれ以上高緯度に棲むことはできませんです。

ささきさんが帰られた次の日あたりは25℃までいったみたいです。
異常ということはないけど暖かめです。
土地に好かれているのではないでしょうか
Commented by ikasasikuy at 2008-01-16 17:40
miyazakiさん

>北海道出身者ですら、沖縄に2年もいたら冬寒がるようになります

同じことを
東京から移住して2年目のひとがゆうてました
ちょっと信じられへんけど
ほんまに寒く感じるそうです

タイでも
気温30℃を切ると
みんな震えていました



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