2006年 07月 02日
the 6th thailand visit (4/8)

まだ暗いうちから起きだしてチョンブリ県へ行く
バンコクから西へクルマで1時間余り
バンプラという貯水池でプラーシャドー釣りだ
海が近いせいか常に風が強く吹く湖である
しかも漁網を守るためにエンジンボートは禁止されている
したがって
機動力はハンヤウ(タイの木製船)を漕ぐボートマンのパドル一本にかかってくる

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シャドーガイド・シゲ&ボクの相棒ゴリライモ


ここにはゴリライモというボートマンがいる
高齢のせいか全力で漕ぐと「ぜえぜえ」と苦しそうな息づかいになる
おそらくこのバンプラで一番スピードの遅い船だ
二年前ここに来たとき
ボクはゴリライモのボートに乗った
風が強くなるとゴリライモは水草をつかんで動かなくなる
ポイントを移動してくれというと
のそのそと漕ぎだすがまたすぐに草をつかんで休憩する
まったく釣りにならなかった

ボクは今回もあえてゴリライモの船を選んだ
「釣りたい欲」がないわけではないが
風に吹かれて流されるのもまた一興かなと思ったからだ
出船して3時間あまり
他のボートは良形のシャドーを釣っているようだ
しかしボクのゴリライモ艇にはバイトらしいバイトもなく
何も釣れないまま時間だけがどんどん過ぎてゆく
やがてバンプラ特有の海風が一段と強くなると
ゴリライモは例によって「草つかみ作戦」に出た
だめだこりゃ‥‥‥
まるで二年前のVTRを見ているかのようだった
結局バンプラのシャドーは釣れなかった
ゲームオーバーだ

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バンプラから移動中、突如道端に現れたオオトカゲ
タイでこのトカゲに出会うのはこれで3度目だ
頭から尾の先まで約120cm‥‥‥で、でかい!

バンプラをあとにボクらはバラボリへ向かった
バラボリ・・・つまりバラマンディの釣り堀である
釣り堀なら簡単に釣れるだろうと思うのは早計で
これがなかなか一筋縄ではいかないのである
見ると先客の竿が曲がっている様子はない
ボクは早々にバラを見切ってテラピア釣りに興じることにした
ニッポンから持ってきたグルテンを池の水で溶いて
竹製タナゴ竿で岸際を釣ってみた
タイではプラーニンと呼ばれるこの魚
元々タイには居なかった魚だ
アフリカ原産の外来魚なのだが移入元はなんとニッポン
わが国の天皇がタイのフミポン国王に贈呈したのがはじまりだという
その後
熱帯性気候が短期間にテラピアを爆発的に増殖させ
タイの生態系に少なからず異変をもたらしたことは言うを待たない
フライやルアーではなかなか釣れないが
グルテン餌には目がないようだ
3~10cmの小さなナイルテラピアがホイホイと釣れる

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姿はブルーギルに似るが性格はまったく違う


立て続けに11匹釣ったところで竿を収めた
日暮れまで釣り続けたら束釣り(100匹)も十分可能だが
いまいち釣り味に欠ける

隣でバラマンディを狙っていた安藤さんのルアーにテラピアがヒット
どうやらスレがかりらしいが
このサイズになれば小魚ぐらい食ってもおかしくない

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同じ魚種とは思えないほど巨大化したテラピア(43cm)


一瞬バラマンディかと思うほど強烈な引きをみせるテラピア
これでもう少しルアーやフライに反応してくれたなら
立派なゲームフィッシュになり得るのだが‥‥‥

結局
この日は思わしくない釣果のままバンコクへ戻る
明日からのシーナカリン遠征に備えて雷魚料理でスタミナをつけておく

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油で丸揚げにしたプラーチョンをさらにスープで煮込んだ贅沢な鍋料理


ニッポンで「雷魚を食う」というと眉をひそめられそうだが
タイでは雷魚料理は結構な御馳走である
特にプラーチョンという種の雷魚は絶品で
塩焼きにしただけでもなかなかイケるのである
ベトナム料理でお馴染みのカーロックも同種ではないかと思う
しっとりと豊かな肉質と上品な脂がなんとも言えない
ああ
ビヤシンが
ビヤシンが
すすむクンだ

by ikasasikuy | 2006-07-02 18:20 | 釣魚小全


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