2006年 08月 14日
ビリケン(Billiken)は幸運の神の像だ 日本では大阪の二代目通天閣にあるものが有名である 尖った頭と吊り上がった目が特徴の子供の姿をしている 元々は1908年にアメリカの芸術家フローレンス・プリッツが制作した像で 彼女が夢の中で見た神がモデルになっているという これをモデルにした像が「幸福の神様」として世界中に流行した 日本ではビリケンさんの足を掻いてやるとご利益があるとされている 日本には1909年頃渡来し 1911年、大阪の繊維会社「神田屋田村商店」が商標登録を行い 販売促進用品や商品キャラクターとして使用した 1912年、大阪の新世界に遊園地ルナパークがオープンする際 当時流行していたビリケン像が置かれ新世界の名物となった しかし、ルナパークの閉鎖とともにビリケン像は行方不明となった 1979年、通天閣に「通天閣ふれあい広場」を作る際 かつて新世界の名物であったビリケン像を復活させることになり 伊丹市在住の安藤新平の彫刻によりビリケン像が木彫で復元された 以来通天閣の名物となっている 1996年には通天閣を舞台とした阪本順治監督の映画『ビリケン』が公開された 七福神にビリケンを加え八福神と称する事もある ビリケンさんは福の神らしいが 上の写真を見る限り どうみても貧乏神にしかみえないじゃないか ご利益どころか災いを招きかねない
by ikasasikuy
| 2006-08-14 17:40
| 宗教民俗学
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